作業者は勝手に成長しない
![倉庫現場作業者リーダーを 人材から人財へ](https://i0.wp.com/akutsj.com/wp-content/uploads/2021/06/HPトップ画像6月-1.png?resize=1140%2C328&ssl=1)
作業者は勝手に成長しない。
倉庫現場で、
1番勘違いをされているのは、経験が増えれば、
知識が増え、作業者は、勝手に成長すると言う事ではないかと思います。
どんなに経験が増えたとしても、
上手くいった事、失敗した事を振り返り、検証をして、
成功要因や失敗要因を知らなくては、成長にはつながりません。
そこを勘違いしているのです。
なぜ、上手くいったのか、なぜ、失敗したのか、
それを知る事で、さまざまな選択肢が増え、
判断基準や行動基準が変わるのです。
その結果、成長が行動という形で現れるのです。
例えば、
何も考えず、毎日、同じ作業を漠然としか行わない作業者と、
毎日、仕事が終わったら、1日の振り返りをし、
上手く行った事、失敗した事を書き出し、なぜ、上手くいったのか、
なぜ、失敗したのかを考え、次の日の作業に活かす作業者。
どちらの作業者が、
成長と言う名の行動変容を起こす事が出来るでしょうか?
前者の作業者は、
行動変容を起こす為のヒントや方向性を見出す事が出来ないので、
行動変容を起こす事が出来ません。
後者の作業者は、
何かしらの行動変容を起こすヒントや方向性を手に入れる事が出来るので、
行動変容を起こす事が出来ます。
多くの倉庫現場作業者は、前者の作業者の場合が多いです。
もちろん、不真面目な作業者という訳ではありません。
指示された仕事や担当している仕事は、きちんと行います。
行いますが、ただ、それだけなのです。
なので、毎日の仕事からは、
次のステップへ進む為に必要な思考や行動を変える為の
ヒントや方向性を得る事が出来ないのです。
ただ、倉庫現場監督者は、
作業者は、常にトライ&エラーを繰り返して、
自己成長をしていると、自分達の都合が良い様に勝手に思い込み、
人財育成は必要ないと思い込んでいるのです。
なぜ、倉庫現場監督者は、勝手に思い込んでしまうのでしょうか?
思い込む要因の一つとして、
倉庫作業は、単純作業ゆえ、作業の基本的な作業を覚えれば、
あとは作業者一人ひとりが考えて作業をするものであり、
作業者の仕事に対する姿勢に任せるしかないというものがあります。
もちろん、ピッキン作業や梱包作業の一部に関しては該当します。
ただ、
倉庫作業の生産性・作業効率アップを行う場合は、
ピッキン作業や梱包作業を含み、
積み込み、荷受け、入庫、管理などの作業が影響します。
これらは、単純作業であって単純作業ではないのです。
作業フローを考えた場合、
毎日、同じ流れで作業は行っていますが、
荷量の変化によって作業量は日によって変わってきます。
また、倉庫内の在庫数によって、
商品を倉庫内に格納しきれない場合も出てきます。
なので、倉庫作業者は、
二歩、三歩先を見て行動していく必要があります。
その為には、ある程度の知識が求められ、
この段階で人財育成が必要となってきます。
その人が持っていない知識・経験・知見が必要だった場合、
どんなに頑張っても答えは出ないのです。
また、倉庫現場監督者が
人財育成が必要ないと思い込む別の要因として、
作業者一人ひとりに向上心があり、
自己成長をしたいと考えているふしがあります。
私の知る限り、倉庫現場作業者の多くは、
与えられた仕事、担当の仕事、当日の仕事を失敗なく、
無難に終わらせればいいと考えています。
正直、学習意欲があり、向上心が高い人は、
倉庫現場作業者には、ほとんど居ないと言っても良いでしょう。
(もちろん、ゼロではありません。
とくに大手メーカーの物流部門や大手物流倉庫で働く作業者は別です。)
![倉庫現場作業者リーダーが求められている7項目](https://i0.wp.com/akutsj.com/wp-content/uploads/2020/11/5a8bfee5b79a6ced7ac32401d23e3ada_s.jpg?fit=300%2C200&ssl=1)
その大きな理由としては、
倉庫作業は単純作業と言う認識があり、
仕事によって何かしらのスキルを身につけたり、
何かを学ぶことは出来ないと思われているからです。
私の経験上、それは間違いだとハッキリ言えますが、
表面上の仕事しか知らない人は、どうしても単純作業と思われています。
なので、楽に仕事をしたい、
何も考える必要がない仕事がしたい、単純な仕事をして、
仕事のプレッシャーやストレスを増やしたくないという人が、
良くも悪くも集まってきてしまうのです。
その結果、倉庫現場の作業者は、何かを学びたい、
自己成長に興味が無い人達が集まってしまい自己成長をしないのです。
もちろん、新人の作業者は、
仕事を覚える為にあるレベルまでは成長をしますが、
既存の作業者のレベルで止まってしまいます。
その先に行く為には、
新しい知識、新しいスキルを身に付ける必要があるので
人財育成が必要となってきます。
現状で言えば、まさにこの段階なのです。
多くの中小の倉庫現場では、
既存の作業者の知識・スキルレベルでは、
その先へ行けないのです。
だからこそ、
倉庫現場作業者に対しての人財育成が必要不可欠なのですが、
作業者は勝手に成長するという思い込みにより、
自分の手で自分の首を絞めている事に気づいていないのです。
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