倉庫業務における現場作業の面白さとは

倉庫業務における現場作業の面白さとは、何でしょうか?

その事をお話しする前に現場作業とは、
何を示すのか、その定義を決めておきたいと思います。

私が言う倉庫業務における現場作業とは、
荷受け、検品、格納(入庫)、出荷(出庫)、
ピッキン、梱包、積み込みを示します。

では、改めて、
倉庫業務における現場作業の面白さとは、
何でしょうか?

今まで、さまざまな倉庫現場で働いてきましたが、
面白さを感じる現場と感じない現場がありました。

その違いとは、自分で現場の状況を変えたり、
コントロール出来るか、出来ないかなのです。

現場作業を単純作業にしてしまっている最大の原因は、
指示された事しか出来ない、させて貰えないからです。

ずっと同じ事の繰り返しをしていては、
飽きてきますし、無意味さを感じてきます。

1日だけと言うのであれば、我慢も出来るでしょうが、
1年、2年、3年と続けることが出来る人は、
そんなに居ないのではないかと思います。

私自身、そんなにも続ける事は出来ません。
作業に慣れてくれくるほど、
自分のペースや作業スタイルが決まってきますので、
変えたい事が色々と出てくるものです。

ところが、
変える事が出来ないと不満やストレスが溜まって、
作業自体に面白味が感じられなくなります。

そこにこそ、現場作業の面白味が隠されているのです。

仕事内容や状況に応じて、
現場のレイアウトや棚の段数などを変えて、
仕事のし易さや作業効率が上がったと実感出来た時ほど、
現場作業の面白味を感じる事が出来るのです。

違う見方をすれば、
自分が行った事により、上手くいった、
成功したというある種の成功体験が出来るのです。

昔、働いた職場は、午前中に市内配達の2トントラック2台、
支店への定期便10トントラック1台の積み込み、
午後から路線業者5社への出荷、翌日の市内配達準備。

そして、午前、午後に外部倉庫への
移動定期便4トントラック1台(1〜3回積み込み)
を現場作業者が3人で行っていました。

その際は、
私が自由に現場を仕切ってコントロールをしていました。

この時ほど、面白かった事はありませんでした。
市内配達、定期便、路線御者のドライバーとのやりとり、
出荷作業の段取り、現場の荷捌きなど、コントロール出来たのです。

この会社は、それほど大きくはなかったので、
出荷数は驚くほど多くはありませんが、
出荷準備の段取りを間違えると作業の流れは滞ります。

路線御者に関して言えば、一度、集荷のタイミングを逃すと、
次の集荷までかなり待つ事になるので、
タイミングを逃す訳にはいきません。

そうなると、準備の段取りが重要になってきます。
それも、自分で仕切れて、コントロール出来るのです。
これほど、面白い事はありません。

また、某自動車メーカーの一次サプライヤーの
荷物の集積地の倉庫で働いた時は、
16〜18時までが混沌状態でした。
ここは、現場作業者は4人でした。

その倉庫には、
路線御者が8社が集荷に来て、ほとんどが10トントラック。
台数的に言えば、7台が10トントラックでの集荷。

繁忙期は、
9台ぐらい10トントラックが集荷に来る事もありました。

それ以外に九州への
貸し切り10トントラック3台も積み込みに来ていました。

荷主から集荷してきた荷物の下ろす順番や降ろし場所などを
すべて1人で仕切っていた時も、楽しかったし、面白かったです。

特に九州への貸し切りトラックの2台は、
16時30分から17時に来て、
2台とも18時出発が厳守だったので、
段取りや場の整理整頓を事前に行なっていないと、
積み込みはドライバーが行うと言っても、
時間厳守は、かなり厳しいものがありました。

この時ほど、頭をフル稼働して、
現場を仕切り、コントロールして、
フロー状態に入れた事はありませんでした。

この二つの経験は
したくても出来ない経験だと思います。

私の場合は、偶然が重なって、
なおかつ、周りの人達に助けられたからこそ、
楽しい、面白いと感じる事が出来たのではないかとも思います。

ただ、現場作業は、
一人ひとりに改善をする為に行動する権限を与えれば、
自発的に行動して、自ら面白さを見つける人も
多いのではないかと思います。

多くの作業現場は、現場責任者に改善提案などを出して、
後は、現場責任者の判断、行動に委ねるしかありません。

いくら改善提案を出しても、
何もやってくれない責任者の元で働いていたら、
その現場で働く面白味もなければ、やる気も失くしていきます。

そう言う責任者に愛想を尽かして辞めていった人もいます。

現場作業の面白さとは、
自分で現場を仕切れたり、自分で改善する行動が出来たりと、
自分で何かを変えれる事ではないかと思うのです。

もちろん、そんな事はやりたくない、
指示された事だけをやっていたいと言う人もいるでしょう。

なので、これは、
私の考える現場作業の面白さとも言えます。

ただ、現場の生産性アップや改善などを行う為には、
自分で何かを変えたい、行動したいと言う事に対して、
面白さを感じる人が必要不可欠と言うことです。

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