倉庫業務における現場作業で、学べて、身に付ける事が出来るものとは

倉庫業務における現場作業で、
学べて、身に付ける事が出来るものとは。

その事をお話しする前に現場作業とは、
何を示すのか、その定義を決めておきたいと思います。

私が言う倉庫業務における現場作業とは、
荷受け、検品、格納(入庫)、出荷(出庫)、
ピッキン、梱包、積み込みを示します。

では、改めて倉庫の現場作業で、
学べて、身に付ける事が出来るものとは、なにか?

それは、コミュニケーション力、ホスピタリティ力、
柔軟性、決断力、行動力、段取り力、
タスクマネージメント(時間管理)と言った感じでしょうか。

物流コンサルタントの方であれば、
もっと違った言い方やスキルがあるとは思いますが、
私は、物流コンサルタントとは違いますし、
コンサルタントの専門用語などの知識も資格もありませんので、
私なりの言葉で表現をさせてもらっています。

これらを単純作業と言われている
倉庫業務の現場作業で学べたり、
身に付ける事が出来ると誰が思うでしょうか?

もちろん、
社内で勉強会やセミナーを受ける事で、
学べたり、身に付けるのではありません。

倉庫現場で働いた事がある人なら分かると思いますが、
現場作業者向けに勉強会やセミナーを行う会社は、ほとんどありません。

では、どうやって学んだり、
身に付ける事が出来るのでしょうか?

答えは1つです。

作業を行いながら学び、身に付ける事が出来るのです。

コミニケーション力、ホスピタリティ力の場合は、
現場作業者として働くと、工場などの構内作業でない限り、
いろいろな人と関わる事になります。

私自身、社内の人だけでなく、
貸し切りトラック、路線業者、協力業者と言った
ドライバーの人達と関わってきました。

私の方が荷主の立場であったので立場的には上です。

だからと言って、
無理難題を言える訳ではありません。

なので、
持ちつ持たれつ(Win・Win)の関係を築く必要があります。

その場こそ、
コミニケーション力を学び、磨く絶好のチャンスなのです。

ドライバーとのコミュニケーションにより、
作業の効率化を行えるのです。

もちろん、そう簡単には出来ません。

ドライバーとどうしたら作業がし易いかを相談して、
一緒に考えて、最適な流れを考えていくのです。

そうする事で、
自然とコミニケーション力が磨かれていくのです。

また、別の手段として、
現場で一緒に働く人の行動を観察して、
どうしたら作業がし易いか、相手に立場になって考え、
現場を整理整頓したり、レイアウト変更をするのです。

この事により、
ホスピタリティ力を磨き、高める事が出来るのです。

ただ、現場作業にホスピタリティと思う方も多いと思います。

私も、リッツ・カールトンホテル 元日本支社長の高野 登さんと
出逢うまでは、まったく考えた事もありませんでした。

高野さんのセミナーや勉強会に参加している中で、
私の行っている事、行いたい事は、
一緒に働く人(社内・社外関係なく)が働き易い場を創るとは、
ホスピタリティに近いものがあるのでは気づいたのです。

それに気づかせてくれたのは、
高野さんのセミナーや勉強会に参加している人達の
考え方や仕事への取り組み方を聞き、
私の仕事への取り組み方に照らし合わせたからです。

正直、コミニケーション力やホスピタリティ力は、
どんな業界・業種であっても必要不可欠であり、
学び、磨けるものだと思います。

私の場合は、貸し切りトラック、
路線御者のドライバーとのやり取りの中で、
相手の荷物の積み方の癖などを把握し、
どうすれば荷物が積み易いか相手の気持ちを察して、
荷量、荷姿に応じて、臨機応変に段取りをし、
場を作ってってきました。

業界・業種毎に、やり方や表現方法は様々ですが、
必ず、ホスピタリティ力が求められる場はあるのです。

問題は、その事に気づけるかどうかなのです。

倉庫という限られた場だからと言って、
コミニケーション力やホスピタリティ力が
不要という訳ではありません。

問題は、それを作業に活かして、
改善や生産性アップに繋げる事が出来るかなのです。

柔軟性、決断力、行動力に至っては、
現場作業を行う上では、常に求められ、磨き続けるものです。

決まりきった出荷量や荷姿の物しか扱っていない倉庫であれば、
ある程度、計画的に行うことが出来るかもしれません。

ただ、そんな現場ばかりではないのです。

その日の出荷量が12時にならないと決まらない、
荷物を集荷してこないと
荷姿が分からないなんて現場もあるのです。

実際、私はそういう現場で働いてきて、
毎日、試行錯誤の連続でした。

集荷された荷物、変動する出荷量に対して、
柔軟に現場対応をして、作業を滞りなく、進めて、
当日の出荷を無事に終わらせる事は当たり前でした。

そして、それを行う為には、
決断の連続であり、行動し続ける必要がありました。

そうでなくては、
いつまで経っても、集荷してきた荷物は下ろせませんし、
トラックは出発する事が出来ません。

その為、頭の中はフル回転状態であり、決断・行動の連続です。

その結果、
決断力・行動力が自然と身に付き、磨かれ高められていくのです。

ただし、大勢の作業者がいて、
役割分担が明確になっている場合は、
なかなか身に付けることが出来ないかもしれません。

正直、決断力や行動力を身に付け、
磨く為には、現場でのある程度の権限を持っている必要があります。

私の場合は、
たまたま作業者が少ない現場だったので、
自然と私が現場を仕切る流れになり、
ある意味、仕方なく行っていました。

そして、段取り、タスクマネージメント(時間管理)も、
同様に現場においてのある程度の権限を持っている必要があります。

物流の現場は、
毎日、荷量が変われば、扱う商品の荷姿も変わる場合があります。

以前働いた倉庫では、連絡もなく、
いきなり、自動車の後部座席が付いたカットボディーを
貸し切りトラックに載せることがあります。

そうなってくると、トラックに載せる荷物の順番がある程度、
決まってしまい、積み込む段取りを組み直す必要があったりします。

タスクマネージメントも同じように、
状況や荷量、出発時間によって、
作業の順番や積み込む順番を変える必要があります。

そうなってくると、時間配分も変わってきます。

この辺りは、
建築などの工程表やプロジェクトなどの
工程表などを思い浮かべてもらうと分かりやすいかもしれません。

物流の倉庫の場合、当日の作業なので、
状況を把握し、短時間で組み替えて対応する必要があります。

倉庫業務において現場作業で学べ、
身に付ける事をお伝えしてきましたが、
これらは、どの業界、どの業種でも学べ、
身に付ける事が出来る事ではないかと思います。

違いと言えば、会社側が人財育成により、
指導・教育を行うか、行わないかの違いです。

現場作業者に対しては、ほとんどの場合、
人財育成というもにを行っていません。

なので、
学べて、身に付ける事が出来る
スキルに気づく事が出来ていないのです。

気づいている人は、
どんどん学んで、磨き、高めているのです。

そして、作業をどんどん効率化して行っているのです。

ただ、その事に対して、正当に評価されないと気づいた時点で、
会社に、組織に見切りをつけて、自分の将来のビジョンを明確にして、
正当に評価される場所を探して、次の道へ一歩踏み出していくのです。

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