倉庫現場作業者リーダーが意思決定する為に必要な3つの項目
倉庫現場作業者リーダーが意思決定する為に必要な3つの項目とは?
1:ゴール・ビジョン
2:知識・知恵・経験
3:フレームワーク・構造化
意思決定する為には、この3項目が必要となってきます。
1項目の「ゴール・ビジョン」無くして意思決定は出来ません。
その答えは、お分かりだと思うのですが、意思決定をする為には、
「どうなりたいのか、何を実現したいのか、得たいものは何か」と言った
目指すべき方向、目指す場所が明確になっている必要があります。
目指すべき方向、目指すべき場所を言い換えると
「ゴール・ビジョン」となります。
ゴール・ビジョンが明確になっている事で、
「何をするべきか、どうするべきか」を具体的・現実的に考える事が出来て、
行動に移す為の意思決定が出来るのです。
ゴール・ビジョンが明確になっていないと、
「何をするべきか、どうするべきか」を考えたくても、
具体的・現実的に考える事が出来ないのです。
なぜなら、抽象的な事しか考える事が出来ず、
具体的・現実味が欠けてしまい、意思決定をしたくても、
具体性に欠けて、行動に移す事が出来ないのです。
例えば、
路線業者が集荷に来るまでに、出荷作業を終わらせると考えた場合と
16時に路線業者が集荷に来るので、
15時30分までに検品作業まで終わらせると考えた場合。
どちらが、意思決定をしやすいでしょうか?
前者の場合は、何時までに終わらせると言う時間の期限がありません。
なので、細かい時間管理ができないだけでなく、
作業者の人数配分も曖昧な形になってしまい、
明確な意思決定が出来ないのです。
実際、当日の路線出荷分のピッキング作業の終了時間を決めないことで、
フォークリフトマン1人、作業者5人という人数配分を行い、
結果的にダラダラと作業時間を伸ばしてしまい、
検品作業が間に合わず、路線業者を待たせることもあります。
後者の場合は、作業終了時間が決まっているので、
その時間までに終わらせるためには、フォークリフトマンや作業者が何人、
必要か具体的に決める事が出来ます。
また、一度、決めた作業者人数であっても、
進捗状況に応じて、人数の変更も的確に行うことができます。
このようにゴールやビジョンが明確になっていることで、
具体的な意思決定をすることができるのです。
もちろん、一度、決めたことであっても、
状況によっては変更をすることも必要です。
変更するためにも、具体的なゴールやビジョンがなくては、
何をどのように変更するかを判断する為の情報がありません。
なので、意思決定をする為には、具体的なゴールやビジョンが必要なのです。
そして、現場作業においての具体的なゴールやビジョンを作るのは、
現場作業者のリーダーなの責務なのです。
次に2項目目の知識・知恵・経験です。
これらは、
意思決定をする為に必要な選択肢を考える為の情報となります。
知識とは、簡単に言えば、
フォークリフトの操作方法やハンディーカムの使い方になります。
なので、簡単に調べる事や学ぶ事は出来ます。
そして、経験は、以前同じことを行っている、
または、似たようなことを行っていることにより、
行動に自信や確信を得ることができます。
ところが知恵は、誰かに教えてもらったり、ネットで調べる事は出来ません。
知恵の定義は、さまざまあると思いますが、
私の知恵の定義は、「知識+経験+創造+ひらめき」とします。
なので、知識や経験は、誰でも同じようなものは手に入れる事が出来ます。
なぜなら、創造やひらめきは、
一人ひとりの知識や経験のレベルや質の違いにより、
必ずしも同じものが生まれるとは限らないからです。
そのため、意思決定をするための選択肢の幅が変わってくるのです。
最後の3項目目のフレームワークです。
フレームワークは、
それまでの成功体験や試行錯誤をしてきた経験から、
得られた道筋を構造化をして型にしたものです。
フレームワークのバリエーションが多いか、
少ないかによって、意思決定の早さも変わってきます。
なぜなら、
フレームワークのバリエーションが多ければ多いほど、
状況の変化に柔軟に対応が出来る為、
意思決定を迅速に行う事が出来るからです。
逆に、フレームワークが少なければ少ないほど、
状況の変化に柔軟に対応が出来ず、
判断に迷い、意思決定が遅くなってしまいます。
なので、優秀なリーダーであればあるほど、
このフレームワークを豊富に持っているのです。
言い換えると、優秀なリーダーであればあるほど、
成功体験から重要なポイントを学び、状況に応じて、
柔軟に対応出来るだけの豊富なフレームワークを持っているのです。