倉庫作業現場で、よくある3つの行動に対する対策

倉庫現場作業者リーダーを 人材から人財へ

倉庫作業現場でよくある行動とは、何でしょうか?

今回は、
忙しいから、通常の手順を短縮
忙しいから、思い込みで作業
置く場所がないから、違う場所に仮置き
の3つについて、対策をお伝えします。

ただし、今回、お伝えする対策は、あくまでも一例です。
これが、正解とは言い切れません。

何故なら、倉庫現場は、扱う商品も違えば、
働いている人のスキルレベルや仕事に対する価値観・姿勢も違います。

なので、学校の授業みたいに決まって答えはありえません。

その事も踏まえて、これからのお伝えする対応策を読んでみてください。

今回の行動は、
忙しく、時間に追われている繁忙期に起こりやすいと言うのは、
多くの作業者が認識しているはずです。

忙しいから、通常の手順を短縮した。
忙しいから、思い込みで作業をしてしまった。
荷物が溢れて置く場所がないから、違う場所に仮置きしてしまった。

これらの行動が原因で、ミスが起こる可能性もあります。

では、これらの行動を無くす為には、
どのようなことをすれば良いでしょうか?

作業手順を守りましょう、きちんと確認をして作業をしましょう、
決められた指定の場所に置きましょう。

と一言、注意をすることが多いと思います。

ただ、これらは、すべて
作業者の感情や行動に訴えかけているだけです。

なので、ある意味、作業者任せなのです。

そのため、作業者の認識、やる気と言った不確定要素が多く含まれています。

不確定要素があると言う事は対策にはなりません。

不確定要素をなくすためには、物理的な対策を行う必要があります。

まずは、作業手順を短縮しても、
ミスをしないためにはどうすれば良いのか?

作業手順を短縮すると言う事は、作業手順が多すぎると言う可能性があります。

作業手順が多くなる最大の要因は、ミスや失敗が多い事で、
確認をする為の作業が追加をされた結果とも言えます。

なので、もう一度、作業手順の見直しをする必要があります。

多すぎる作業手順は、作業者に負担とプレッシャーを与えます。

その為、忙しい時には、時間に追われている事で、
焦ってしまい、無意識に作業手順の短縮してしまいます。

それをさせない為には、作業手順をシンプルにする必要があります。

倉庫現場で、作業手順を短縮するといえば、
ピッキング作業の場合が多いはずです。

なので、倉庫内が整理整頓をしっかりと行い、
商品をロケ通りに格納する事で、
作業手順はシンプル化出来るはずです。

次に思い込み作業に関してです。

今回は、ピッキング作業に関しての思い作業についてです。

思い込み作業は、ミスの原因と思われがちですが、
その要因として、置き場所が毎回違っている事があります。

または、違う商品が紛れ込んでいる、混載になっている場合が多いです。

人は誰しも、仕事に慣れてくると、
感覚=思い込みで仕事を行っていく事があります。

私は、これは悪いことではないと考えています。

なぜなら、その結果、仕事が早くなって、生産性が上がるからです。

ただし、その大前提として、同じ商品が常に同じ場所に置かれ、
他の商品が混在していないと言うのがあります。

工場のライン作業をイメージしてもらいと良いのではないかと思います。

取り付ける部品が、指定の場所に常に置かれている事で、
部品の確認をせずとも、感覚で部品を取り、取り付けていきます。

それと同じ事なのです。

では、同じ商品が常に同じ場所に置く為には、どうすれば良いでしょうか?

答えは簡単です。
倉庫内を常に整理整頓するだけの事なのです。

答えは簡単ですけども、実際は、できてない倉庫が多くあります。

もちろん、自動倉庫等の場合は関係ありません。

関係あるのは、棚やラックを使って、商品を保管をしている倉庫です。

こういった倉庫の作業者は、整理整頓を後回しにしがちです。

なぜなら、整理整頓をしなくても、
空いている場所に商品を置くだけで、仕事は出来るからです。

その結果、
「同じロケに違う商品が混在をしている」、
「常に置き場所が変わっている」、
「倉庫内のあちこちに同じ商品が点在している」
と言う状況を生み出しているのです。

その為、作業者は、毎回、ロケ確認と言うよりも、
商品探しを行う必要があります。

これでは、先程の作業手順のシンプル化すら出来ません。

最後に指定の置き場所以外に仮置きをしても、
ミスをしないためには、どうすればいいでしょうか?

これは、整理整頓にも関係してきます。

指定の場所以外に商品を借り置きすると言う事は、
整理整頓ができていないともいえます。

なので、その事をしっかりと認識しておく必要があります。

そのための対応策は簡単です。
作業別に担当者を1人決めれば良いのです。

担当者を決めておくことで、
作業毎の状況をしっかりと認識している担当が1人は必ずいる事になります。

担当者がいることで、置き場所が分からず、
商品を探し回る可能性が低くなります。

もし、担当者が決められていないと、どうなるでしょうか?

責任の所在が明確になっていないので、
責任の擦り合いや他人事、自分事になりません。

そうしないためにも、作業別に担当者を1人決める必要があります。

これは、パートやアルバイトではなく、正社員に担当させる必要があります。

職場によっては、
パートやアルバイトにある程度の責任持たせると言う場合もあるでしょう。

ただ、物流倉庫に限って言えば、それは避けたほうがいいと思います。

その理由として、
正社員が現状を把握出来なくなってしまう可能性があります。

私的には、正社員の作業者は、現状を把握し、
自己責任と自己判断で、指示行動が出来てあたりまえと考えています。

なので、現状を把握しておく必要があります。

以前、派遣社員として働いていた倉庫で、5つの業務を任されていました。

忙しくしている私の傍では、正社員は喋りながら作業を行ったり、
定期的な休憩をしつかりととっていました。

また、違う倉庫現場でアルバイトとして働いた時には、
ピッキング作業が残っているにも関わらず、
正社員は、自分の担当のピッキング作業ではないと言う認識により、
喋りながら倉庫内のパレットの片付けを行ったりしていました。

パートやアルバイトは、あくまでも時間位の労働力です。

そういった人たちに、作業の責任を持たせると、どうなるでしょうか?

作業が残っていたとしても、
「指定の時間になったから帰ります」
と言われても、本来であれば何も言う事はできないと思います。

ただ、日本のパートやアルバイトは真面目で責任感が強い人が多いので、
時間を延長して行っていく場合がよくあります。

もし、延長をしてくれなかったら、どうなるでしょうか?

先ほどお話しをしたアルバイト時代の時は、
時間を延長せず、きっちり帰ったので、
ピッキング作業は翌日に持ち越しになりました。

ただ、そのピッキングで集めた商品は、
翌日の午前中に集荷に来るものなので、
場合によっては、ドライバーを待たせる結果になりました。

そんな状況にも関わらず、
正社員の作業者は、自分たちの担当の仕事しか行っていませんでした。

その為、集荷に来たドライバーは、待ち時間が発生をしてしまいます。

待ち時間が発生をするという事は、
集荷場にトラックが長時間、滞在をすることになるので、
他のトラックの作業の妨げにもなります。

本来であれば、現場作業リーダーは、
そういった作業の遅延、停滞を避けるためには、
どうすればいいか考える必要があります。

少し話が逸れましたが、
倉庫作業現場でよくある3つの行動のそれぞれの対応策は、

忙しいから、
通常の手順を短縮の対応策は、作業手順の見直しによるシンプル化
忙しいから、

思い込みで作業の対応策は、整理整頓による置き場の標準化
指定以外への

仮置きに対する対応策は、担当者による状況の管理・コントロール化

となります。

ただ、これらの対応策は、あくまでも汎用的な一例です。
それぞれの倉庫の環境や状況に合わせて、考える必要があります。

もう一度、お伝えしますが、
対応策は、倉庫毎に異なります。

なので、そこで働く作業者の知恵が重要になってくるのです。

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