改善・改革の原動力は危機感です
多くの倉庫現場では、生産性を上げるために、
または、安全安心に働ける職場づくりのために
改善や改革を行っていると思います。
とは言え、なかなか進まないのが現状です。
なぜ、進まないのでしょうか?
その答えは簡単です。
改善や改革をしなくても、十分に仕事が出来るからです。
言い換えると、改善や改革の必要性を感じていないからです。
例えば、改善や改革をしなくては、
仕事が回らない、指定時間にトラックを出発させる事が出来ない、
路線業者の集荷時間にピッキング作業が終わらない。
そんな危機的状況であれば、いやでも改善や改革の必要性を感じると思います。
逆に言えば、そういった状況でない限りは、
改善や改革の必要性を感じられず、なかなか進まないものです。
どうでしょうか?
皆さんの倉庫現場の改善や改革は出来ているでしょうか?
多くの場合は、危機的状況を身近に感じていない為、
改善や改革に対する意力が低下しているのが現状です。
もちろん、経営者や管理職としては、
生産性を上げて、利益を上げるために常に改善改革をしなくては
と言う危機感を感じているはずです。
ところが、現場の作業者からしてみれば、
普通に働いていれば、給料はもらえて、
残業代ももらえるので、危機感はゼロに等しいです。
ここに危機感に対する認識の違いが生まれているのです。
例えば、会社の利益が上がらない為に、
ボーナス全額カットをされたら、作業者はどう感じるでしょうか?
きっと、危機感と言うよりも、
会社側に対する不平や不満を言うだけでしょう。
それが、現場作業者の感覚なのです。
なぜ、危機感よりも不平や不満が出てくるのでしょうか?
その大きな理由として、現場作業者には経営感覚がないからです。
もちろん、
現場作業者全員に経営感を持てと言うのには無理があると思います。
なので、
改善や改革を先導する現場作業者リーダーだけには持たせる必要があります。
これにより、現場作業者リーダーの視座を上げる事が出来ます。
現場作業者リーダーが経営感覚を持っていることで、
改善や改革に対する取り組みが変わってくるのです。
あなたの倉庫現場作業者をリーダーは、どうでしょうか?
現場作業者リーダーが、
危機感=改善改革と言う意識を持っていない限り、
一般作業者の意識を変えることができません。
原作作業者リーダーが、
一般作業者と同じ目線や考え方でいる限り、
リーダーの中でも、危機感=改善改革と言う意識は生まれないのです。
多くの現場では、リーダーも様々な現場作業を抱えています。
なので、ついつい一般作業者と同じ感覚になりがちです。
その結果、リーダーも、目の前の仕事に追われ、
俯瞰をして全体を見る事が出来なくなり、
現状に危機感を感じることがなかなか出来ないのです。
どんな業界にも、競合他社は多く存在をします。
なので、会社が生き残り、成長発展をするためには、
常に危機感を感じ、改善改革を行う必要があります。
そのことを経営者は感じています。
逆に、現場の一般作業者は、
目の前の仕事が常にあることで、危機感を感じることが出来ていません。
現場の一般作業者に、
危機感を感じさせるのも現場作業者リーダーの役目なのです。
そのためにも、現場作業者リーダーには、
経営感覚を持たせ、視座を上げる必要があります。
そのためには、
現場作業者リーダーには経営者人材になってもらう必要があります。
皆さんの現場作業者リーダーは経営者人材になっているでしょうか?
日々の仕事に追われ、一般作業者と同じ感覚で仕事をこなしていませんか?
倉庫現場の作業は、1日単位で作業を終わらせていきます。
その感覚で、仕事を行っていては、改善や改革を行うことはできません。
中長期的な視点で仕事を流れを考える必要があります。
そのためにも、倉庫現場作業者リーダーには、
経営者人材になってもらう必要があるのです。