倉庫現場で、仕事を教える立場のリーダーに足りないもの (前編)

倉庫現場で
仕事を教える立場のリーダーに
足りないものとは、なんでしょう?

倉庫現場で仕事を教える場合、
普通の業界とは少し環境が違います。

倉庫の仕事は、
基本的に立ち仕事であり、
常に動きながら仕事を行います。

なので、
椅子に座って、机に向かって
何かを教える
ということはできません。

そこが、
倉庫現場で仕事を教える
難しさでもあります。

しかも、
仕事を教えるための
作業マニアルは
基本的にありません。

なので、
やって覚えろ、見て覚えろ
と言う教え方に
なってしまっています。

昔のように作業者が多く、
即日発送、翌日到着といった
流れがなかったのであれば、
その教え方でも
充分通用していました。

ところが今の時代、
即日発送、翌日到着が
当たり前になってしまいました。

そして、
どこの業界も人手不足です。

以前、私が働いた職場で、
新しい仕事を担当するあたり、
「人が足りないから、
フォローはできないよ」
と言われました。

担当する仕事は5つです。
しかも、
どれも初めてやる仕事ばかりです。

5つの仕事は、
並行して行うものだったため、
タイミングや要領が良くなくては、
上手く出来るものではありませんでした。

本来なら、
昼休憩以外にも
10分の休憩を取ることが
出来るはずだったのですが、
私1人だけ、10分の休憩はなく
仕事を行っていました。

その結果、
半年後には、体重が7キロ減りました。

それでも、
その職場のリーダーからは、
仕事が遅い、効率が悪い、
一人前の仕事が出来ていない
と言われ続けました。

商品の伝票の内容や見方も教えられず、
仕事の注意点やコツなども教えられず、
やって覚えろ、見て覚えろというだけで、
仕事が遅い、効率が悪い、
一人前の仕事ができていない
と言われる倉庫現場が多いのです。

このことから少人数で
仕事を教える時間をかけずに
いかに仕事の
効率を上げるかと言う
大きな課題を
突きつけられています。

その解決策の1つとして、
高価なマテハン設備や
WMSシステムの導入です。

この解決策は、
多額な設備投資ができたり、
扱う商品の価格帯が高かったり、
出荷数が多い場合は有効です。

ただし、
低価格帯の商品を扱ったり、
小ロット、多品目を扱う場合は、
費用対効果が低いのです。

そのため、
どうしても作業者のスキルに
頼るしかありません。

とは言え、
少人数で仕事効率を
上げるためには、
しっかりと仕事を教える
必要がありますが、
そこに大きな問題があります。

後編に続く


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