物流倉庫の課題は、人手不足から人財不足へ。
物流倉庫の課題は、人手不足から人財不足へ。
倉庫の自動化・省人化により、
作業者の人手不足が解消された後に訪れる
作業者の人財不足。
人手不足は、パート・アルバイト・派遣社員で、
すぐに対応出来ても、人財不足には、直ぐには対応出来ない。
なぜなら、
SL理論による育成や守破離というステップが必要だから。
どんなに素晴らしい設備やソフトウェアであっても、
2年、3年も経てば、現状に合わなくなったり、
技術の進歩により、型落ちになっていきます。
そうすると必要となってくるのが、
バージョンアップをする為の現場からの的確なフィードバック。
ただ、どんな作業者であっても、
バージョンアップの為のフィードバックが出来るとは限りません。
毎日の作業を疑問も持たず、淡々と行っていては、
バージョンアップに必要なフィードバックを上げる事は出来ません。
毎日の作業に対して、常に疑問を持ち、問い続け、
現状を根本的に変える為に必要な事を言語化する事が必要。
そこには、理論的なものが無くては、
開発者もバージョンアップをする事が出来ない。
現状、物流展に行くと、ほとんどのブースは、
似たり寄ったりのものが多いのは、開発者に対して、
情報提供できる人財が限られている証拠ではないかと思うのです。
似たり寄ったりの情報による製品開発なので、
商品も似たり寄ったりのモノばかり。
正直、物流は、扱う商品や大きさ・重さは千差万別。
そして、倉庫現場も千差万別。
物流展で展示されている製品を見ると、
空調がきいて、整理整頓された倉庫で、通路幅も広く、
作業し易い環境を想定しているのではないかと思うのです。
10年以上の倉庫に今の最新の製品を倉庫の改修なしに
導入出来ますか?と聞きたい。
この事から、自動化・省人化の製品は、一時的には増えても、
現場作業者からの的確なフィードバックが無い限り、
進歩がないのではないかと思うのです。
言い換えると、作業者に対して、
人財育成をしないと今後の物流現場の生産性向上は見込めないと
言えるのではないかと思うのです。