倉庫現場だけが知っている経営圧迫の原因 後編

ここで私が以前働いていた包装資材メーカーの例をお話をしたいと思います。

今回お話しする包装資材メーカーは、
既に倒産して同業他社に吸収合併をされています。

商品としては、
浜乙女やベントマン、SK-IIといった
誰でも知っている会社の包装紙や紙袋も作っていました。

倒産情報を調べた結果、直近の年商は、
約47億6200万円(2008年6月期)あったらしいですが、
負債58億円を抱えて倒産をしていました。

私は、倒産する8年ほど前に辞めているので、
倒産直前の状況は分かりませんが、
私が働いていた当時から在庫過多の状況は明白でした。

業績が低迷期から衰退期へ移行する直前だったのだと思います。

その証拠に東京・大阪支社へ週2回づつ貸し切り10tトラックで
商品を輸送していたのですが、それが週1回に変更になったのです。

変更になったのは、商品が売れず在庫が減らない証拠。
これは、工場で働いている人には分からない現実です。

時代の流れ的にペーパーレスが言われ始めていた頃です。
そのため、新規のお客様を取るのは大変難しい状況でした。

そんな状況の中で、営業の人たちは営業ノルマを達成するために一生懸命でした。

中には、新規開拓を任されたけども、
上手くいかず辞めていく人がいたり、部署異動させられる人もいました。

私は倉庫の現場で働いていたので、商品の出荷や在庫確認などに関して、
営業の人とは話をする機会はたくさんありました。

その話の中で、よく聞くのは、「この商品は預かり品だから」と言うことでした。

話を詳しく聞いみると、
お客様に無理を言って注文をしてもらう代りに商品はお客様へは納品せず、
預かり品として保管をするとの事でした。

もちろん、保管料は貰っていないそうです。

そういう商品の数が、100個単位でありました。

また、たまにお客様の所へ配達をしに行くとお客様はどこにも最後の山でした。
それでもそこに納品していくのです。

預かり品が増える一方ですが、商品は次々と作られていきます。

もともと、会社が古かったので、倉庫の天井が低かったり、
小さかったりしたので商品の保管には限界がありました。

そういう状況でしたので、
5階建ての新工場兼倉庫作りましたが、これが経営を圧迫しました。

新工場が出来たことにより、生産能力が向上。
その結果、需要と供給のバランスが崩れました。

ただでさえ、新規開拓が上手くいかず、顧客数が増えないにも関わらず、
商品が次から次へと出来てくるのです。

あっという間に自社倉庫の保管能力の限界を超えました。

だからと言って、社長は減産という決断をする事はしませんでした。

その結果、貸し倉庫で保管する商品数が増加していきました。
それに伴い、保管管理料も増加をしていきました。

私が働いていて知っているのは、この時点までです。

その後の展開は、想像の域を出ませんが、
直近の年売上高は約47億6200万円を計上している事を考えると
塵も積もれば山となる的に無駄な在庫・預かり品の増加により、
保管料などの出費が経営を圧迫したのではないかと思います。

倉庫で働き、
商品の動きや預かり品の存在を知っていた為、
47億円以上の売り上げがあっても、
倒産した事には驚きよりも納得感しかありません。

逆にあの状態で、8年も継続できたことに驚きです。

ただし、
工場で働いている人達は、毎日商品を作っていたので
倒産なんて予想もしていんかった事であって、
なぜ?何故?なぜ?と疑問しかない事でしょう。

在庫を持つビジネスモデルにとって、いかに在庫を少なくするか、
無駄をなくすか、利益を上げる為には切っても切れない関係です。

とくに自社で製造・保管・発送を行う場合、
保管場所の確保がとても重要になってきます。

ネットショップでは、
送料をいかに安く出来るかも課題の一つとなりつつあります。

会社を少しでも大きくしたいのでれば、
リスクをとっても、商品在庫に余裕を持ちたいと思うのが心情です。


リスクを少しでも無くす為に
適正在庫を見極め、倉庫内の整理整頓をし、
在庫違いを無くす為の在庫管理をしっかり行い、
作業の無駄を無くす事が重要です。


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