物流倉庫作業者の仕事は単純作業ではない!-見えない価値とプロフェッショナリズムについて
今回は、物流倉庫作業者の業務が
「単純作業」と誤解されることについて、
私の見解と経験をお話ししたいと思います。
私がこの仕事で一番苦労したこと、
それは人手不足でした。
しかし、
その経験が私にとって大きな学びとなり、
物流倉庫作業者が抱える課題を
理解するきっかけになりました。
一方で、私の成果の一つとして、
自分が独自に作成したマニュアルによって、
ミスを削減する事ができました。
これは、自分の経験と知識が
現場の改善に寄与できる実証でした。
では、物流倉庫作業者の
やり甲斐について考えてみましょう。
物流倉庫作業者は、
製品が顧客の元へ届くための重要な過程を担っています。
その一つ一つの過程は、
業務の効率化や品質向上に関係する為、
非常にやりがいはあります。
また、物流倉庫作業者が身につける知恵や知識、
スキルも多岐にわたります。
例えば、
荷物の適切な積み方や倉庫内の整理整頓は、
物流の効率化に直結します。
さらに、デジタル化や自動化の進展に伴い、
新たな技術の理解や適応能力も求められています。
これらはすべて、
物流倉庫作業者が持つべきスキルや知識となります。
では、これだけのスキルや知識が必要なのに、
なぜ物流倉庫作業は「単純作業」と誤解されるのでしょうか?
それは、物流倉庫作業の背後にある
知識や技術を理解しきれていないからではないでしょうか。
一般の人々には、
物流倉庫作業がどれほどの知識、技術、経験を
必要としているのかを広く伝える必要があります。
物流倉庫作業者の業務が単純作業ではないことを、
正確に理解してもらうために、
物流倉庫作業者が日々直面する課題や解決策、
またその中で身につける知識やスキルについて
情報を発信することが重要です。
さらに、
物流倉庫作業者の育成やスキルアップを促すことで、
この仕事のプロフェッショナリズムを高め、
より良い労働環境を創出することが可能になります。
その結果として、
物流倉庫作業者の業務が単純作業ではないことが
社会に認知されるのではないかと考えます。
物流倉庫作業者の仕事は決して単純作業ではありません。
単純作業にしているのは、
会社側の思惑が関わっていると考えます。
物流倉庫の作業は、労働集約型です。
と言う事は、多くの人を集める必要があります。
そう考えた場合、特別な資格や知識・スキルが必要では、
多くの人を集める事が出来ません。
そこで、考えられた一つの方法として、
「誰でも出来る、簡単に覚えられる作業」
というキャッチコピーではないかと推測します。
「誰でも出来る、簡単に出来る作業」と言う文言は、
倉庫の軽作業の求人には、必ずと言って入っています。
それにより、一般の人達に、
「倉庫作業は、単純作業」と言うイメージを
刷り込ませてしまったのではないかと考えます。
言い換えれば、
物流会社側が、多くの人を集めるが為に、
自分たちの仕事の地位を落とし忌めてしまった
結果になっているのです。
正直、現場の作業は、人手不足により属人化している場合が多くあります。
そうなってくると、
誰にでも出来る「単純作業」ではなくなっています。
さらに言えば、自動化が進むことで、
本当に誰ででも出来る「単純作業」は機械が行い、
倉庫現場作業から、「単純作業」と言うものが、
消えるのも近いかもしれません。