現場作業者リーダーに求められる思考とは

倉庫現場作業者リーダーに求められる思考とは?

倉庫現場の作業者リーダーには、
戦略思考と戦術思考の両方持っている必要があります。

極端なことを言ってしまえば、
戦略思考8割、戦術思考2割というイメージでしょうか。

これは、よく言われる段取り8割と言う意味合いです。

ただし、一般作業者は戦術思考を重要視する必要があります。

その理由としては、一般作業者は現場の状況に合わせて、
柔軟に対応する必要があるからです。

逆に作業者リーダーは、
作業全体の流れを把握し、どうすれば効率よく、
作業が滞りなく、無駄な人員が出ないようにする必要があります。

このことから、
作業者リーダーは戦略思考により、生産性アップのための指示を行い、
一般作業者は、リーダーの指示のもと、
現場の状況に合わせて、戦術思考で仕事を終わらせていきます。

ところが多くの場合は、
作業者リーダーも戦術思考に重点を置いてしまい、
作業全体を俯瞰できずに、
偏った指示をしてしまう傾向が多く見受けられます。

その理由として、
作業者リーダーもプレイングマネージャーとして、
仕事の一部を担ってしまっているからです。

人手不足なので、
それは仕方がないと言う部分もありますが、
作業者リーダーは、仕事全体の流れを把握し、
コントロール下に置いておく必要があります。

(それこそが、リーダーの特権であり、
一番の面白みだと私は考えます。)

それができないと言うのであれば、
工程表などにより、仕事の流れを見える化をして、
状況を把握が出来る様にしておく必要があります。

鳥の目、蟻の目、魚の目という3つの目をご存知ですか?

鳥の目は、空の上から俯瞰して、全体を見渡します。
蟻の目は、空の上から見えない地上の状態や状況を見ます。
そして、魚の目は、時代の流れ、環境・状況の流れ、時間の流れを見ます。

この3つの目を活用して、
情報を収集しないと戦略を立てる事が出来ません。

なので、作業者リーダーには情報処理能力も求められます。

その為、サポートをしてくれるサブリーダーが必要なのです。

サブリーダーを設けて、
現場の直接的な仕事を任せる事で、
リーダーは、自分の仕事に集中する事が出来ます。

このことから作業者リーダーが戦略思考担当、
作業者サブリーダーが戦術思考担当というイメージとなります。

では、作業者リーダーが
戦術思考に偏った指示や仕事をしてしまうと、
どうなんでしょうか?

簡単に言ってしまうと、
長期的に仕事の流れを考える事が出来ず、
改善や改革を行うことができません。

なぜなら、近視眼的に物事を見てしまっているので、
その場の仕事が終われば良いと言う感覚で行っているからです。

皆さんの作業者リーダーは、どうでしょうか?

多くの場合、その日の仕事終わらせる事に注視して、
近視眼的に仕事を処理していませんか?

そのよい例として、倉庫内整理整頓があると思います。

繁忙期と閑散期により、倉庫内の商品の量は激変します。

何も考えず、その日に入荷してきた商品を
空いている場所へ入れ続けると、どうなるでしょうか?

簡単に言えば、
同じ商品を同じ場所に格納する事が出来なくなります。

または、欲しい商品の前に違う商品が置かれ、
ピッキングし辛い状態になってしまいます。

そうなってしまっては、生産性は下がるだけです。

ただし、空いている場所に入れ続けるので、
商品が入荷したその日の仕事は楽に終わっていきます。

後日の仕事の生産性が下がるとしても、
仕事は終わった気になってしまいます。

生産性をアップさせる為に戦略的に行うのであれば、
格納作業と整理整頓を同時に行なって
ピッキングし易い状態にしていきます。

その為には、
事前に仮説を立てたりして理想の状態をイメージしておきます。

戦略思考とは、
鳥の目、蟻の目、魚の目という3つの目を活用し、
視座を上げて、仕事を見る事なのです。

皆さんの作業者リーダーは、
その日の仕事を終わらせる事だけに注視していますか?

それとも戦略的に仕事の流れを考え、
生産性アップが出来る状態を作り上げていますか?

現場作業者と同じように戦術思考で仕事を行なっていませんか?

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