書籍「自工程完結」を読んで

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トヨタの仕事の方式が書かれた「自工程完結」を読み終わりました。
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感想を一言で言えば、
トヨタらしいきっちりと型にはめた仕事の方式だなという感じです。

「自工程完結」は、誰が行っても正確に出来て、
頑張っている人が、ちゃんと報われる為に作り出されたそうです。

だから、一生懸命頑張る事が前提であって、
一人ひとりに対してリーダーシップを求められます。

 

給料やボーナスをもらうのだから、
当然だろうと思う人が多いと思います。

ただ、
一度でもトヨタ関係の仕事をやった人なら分かると思いますが、
責任感の強い、高いレベルの仕事を求められます。

それと同じように自工程完結も、
高いレベルの仕事を求められます。

自工程完結の仕事を簡単に説明すれば、
1つの仕事に対して、「目的・ゴール」・
「最終的なアウトプットイメージ・仕事の仕上がり状態」・
「プロセス・手順」・「判断基準」・「必要なもの」・
「仕事の振り返り」を1つ1つ明確にしていく流れです。

この中で一番複雑で、難しいのが「プロセス・手順」、
「判断基準」、「必要なもの」です。

「プロセス・手順」がしっかりと細分化されていないと、
「判断基準」が低くなったり、「
必要なもの」を見落としてしまう可能性があります。

だからと言って、
何でもかんでも細分化していては時間がありません。

それに、
いろいろな部署が絡んでいる仕事であればあるほど、
手順が複雑になっていきます。

なので、1つの仕事の流れの中で、
何が一番要になる作業なのかを見極める事が求められます。

見極める為にも、
1つの仕事の流れを俯瞰して見ることが必要であり、
その為には、各部署の協力が必要不可欠です。

これは、他の部署との関係性が良好である事が前提で、
それぞれの部署で仕事を行っている人の分析力が必要とされます。

例えば、
「いつもやっている仕事の手順を具体的に細かく言えますか?」
と質問されたら、どれぐらいの人が正確に言えるでしょうか?

それも、1つ1つの作業の必要性も答えてほしいと言われたら、
かなりの人が答えることが出来ないのではないでしょうか?

「昔からの流れで行っている」、
「前任者から教えられたからやっている」など、
作業の必要性を知らず行っていることが多い場合があります。

自工程完結は、
昔から行われている仕事の作業の必要意義を洗い出し、
無駄を省いていくことも含まれています。

なので、
1つの作業の深掘りや細分化をする為の分析が必要とされます。

それも、通常業務を行いながらやる事になるので、
かなり負担になるはずです。

その負担を受け入れ、作業の分析を行うことが出来るのが、
トヨタで働いている人達だったりします。

入社当時から、
そいう働き方を教育されている人達なので、
異論なく行う事が出来るのでしょう。

では、他の会社で、
自工程完結のように1つの仕事の作業を細分化する作業を
通常業務をしながら同時に行う事が出来るでしょうか?

もちろん、細分化した後には、「判断基準」・「必要なもの」
を明確する作業が残っています。

そして自工程完結は、
1つ1つの作業に対し責任者を紐付けし、明確化します。

これは、責任の所在が明確になる事を意味しています。

とくに、自工程完結で無駄を省き、責任の所在と作業の見える化をし、
ミスが無いように対策を施しているにも関わらず、
ミスを出したら、ミスを出した本人は、どう感じるでしょうか?

真面目な人ほど自責の念に捉われてしまい、
自信喪失に繋がってしまう可能性があるのではないでしょうか。

そこで大切になってくるのが、
ミスをしてしまった人に対するフォローだと思うのです。

トヨタの場合、
コーチングをはじめ、さまざまなリーダー研修を受けています。

なので、必要最低限のフォローは出来ると思うのです。

では、他の会社は?

トヨタレベルのリーダー研修を行っていると
自信を持って言える会社は、どれぐらいあるでしょうか?

そこが、違うからこそ、トヨタの仕事術を取り入れても、
トヨタと同じ結果が得られない理由の1つだと思うのです。

自工程完結というのは、1つの仕事の目的を明確にし、
仕上がり状態をイメージし、手順を正確に行えるように、
作業を正確に行えるように出来る判断基準と必要なものを明確にし、
誰でも行えるようにし、随時、振り返りをすることで
内容を更新していく仕事の方法と感じました。

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アクティーズ・ジャパン
仕事の教え方コーチ  吉岡 晃

携帯番号:080-4306-4170

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