仕事を身に付かせる2つのパターン

 

仕事を身に付かせるパターンは、大きく分けると2つになります。

 
1つ目は、仕事に対して指導・指示をし、仕事の基本を教えて身に付かせるティーチング的な方法。
 
2つ目は、仕事のやり方の基本を説明し、あとは自分で考えさせ、自分のやり方で仕事を身に付かせるコーチング的な方法。
 
昔は、1つ目のティーチング的な教え方と2つ目のコーチング的な方法のミックスが主流でした。
 
それが、大量生産・大量消費という工場のライン作業主体の仕事が増える事で、マニュアル重視のティーチング的な教え方が主流になっていきました。
 
その結果、決まった作業、指示されたことしか出来ないマニアル人間が増えました。
 
作れば売れると言う状況が、アメリカの金融事件によって一変しました。
 
どんなに良い物でも、高くては売れない時代が到来しました。
 
そして、中間層と呼ばれた人達が少なくなり、裕福層と低所得者層という2つの層に大きく分かれました。
また、少子高齢化社会となり、消費者の購買層も変化をしてきました。
 
しかも、安くても、品質を落とす事は許されず、誰に、どのような商品を作り、どのように売るかを考える必要が生まれてきました。
 
そうなってくると、マニュアルに沿った作業では、仕事として成り立ちません。
 
そのような理由から、自分で考え、判断し、行動できるリーダーシップを発揮できる人材が求められるようになりました。
 
そんな状況の中、海外からリーダーシップを発揮する人材育成に有効なコーチングが伝わってきました。
 
そして、徐々にですが、コーチングを研修に取り入れるようになっていきました。
ただし、コーチングスキルは、簡単には身に付きません。
 
転職先で、コーチングを研修で受けたと言う上司がいましたが、コーチングの基本中の基本でもある心から真摯に相手の話を聴くということが出来ていませんでした。
 
コーチングというのは「答えは自分の中にある」というのが前提です。
ただし、仕事のように知識や経験がなくては、出せない答えもあります。
 
簡単な例を挙げれば、オートマ限定の免許を持っている人にミッション車を運転してほしいと言っても無理です。
逆にミッション車を運転できる人は、オートマ車を運転できます。
 
なぜ、このような違いが生まれてくるかと言えば、オートマ限定の免許を持っている人は、クラッチ操作の知識も経験が無いので、車を動かすことすら出来ません。
こればかりは、コーチングスキルを使っても学ぶ事は出来ません。
 
この場合は、ティーチング的に知識やクラッチ操作を教え、経験を積ませる必要があります。
 
仕事もこれと同じで、知識や作業手順・仕事の段取りなどを最初にしっかりと教えなくては、自分の中に答えは創り出すことは出来ません。
 
その事を分からず、最初からコーチング的な教え方をしてしまっては、教えられる側にプレッシャーや不安・ストレスを与えてしまいます。
 
その様な理由から仕事を教える為には、最初はティーチング的に仕事の基本でもある知識や作業手順・段取りをしっかりと教える必要があります。
ただ、仕事の基本を教える期間が短すぎる場合があります。
 
私が派遣社員で働き出した時に、半年後には6つの別々の仕事を任されていました。
 
1つ1つの仕事にも慣れておらず、ミスも多く、仕事も段取りも悪かったです。
職場のリーダーからは、いつも注意をされ、プレッシャーや不安・ストレスを感じていました。
 
いつミスするか、不安を感じながら仕事をし、同じ質問をする事に対しても、気を使う状況で仕事を行なっていました。
 
もちろん、私の要領が悪かったというのもあります。
 
ただ、1つ言えることは、1つ1つの仕事の知識や経験が圧倒的に足りませんでした。
そのような経験があるからこそ、仕事の基本をしっかりと教える事の大切さを痛感しているのです。
 
ただし、仕事の基本を教える事に対して、時間をあまりかけたくないと言うのが、職場の状況だと思います。
それでも、2年後、3年後の事を考え、仕事の基本を教えるには、じっくりと時間をかける必要があります。
 
仕事の基本を教えるのに時間をかけるのにはもう1つ理由があります。
それは、職場の雰囲気や仕事の流れに慣れてもらう事です。
少なくとも1年通して、同じ仕事をしなくては、仕事の流れは把握できません。
 
 
仕事の基本である知識や経験を蓄え、作業手順・段取りが身に付いたら、いよいよコーチング的な仕事の教え方に移ることが出来ます。
 
仕事の基本が身に付いたら、基本から少しづつ効率化を考えた仕事のやり方へ移行する為の目標作りを行います。
 
目標を作ったら、達成度合いを知る為の評価項目を作ります。
そして、隔週で評価項目を振り返り、何が足りないかを考え、どのように行動を考えます。
 
振り返りをし、自分で考え、判断し、行動をする事で、リーダーシップを発揮する人材育成をすることが出来ます。
 
振り返りの時に、コーチングスキルである質問・傾聴・承認を活用します。
 
そして、 コーチングで大切なのが、相手との信頼関係です。
 
相手との信頼関係を築く為に大切なのが「承認」スキルです。
 
相手の出来ていない部分だけにフォーカスして(焦点を当てて)しまうと、自分は出来ないと思い込んで、自信喪失に繋がります。
 
そうならならない為に、相手の出来ている部分にフォーカスをする(焦点を当てる)事で、相手に自信を与えてます。
その為の評価項目でもあります。
 
相手を褒める事は、相手の存在価値を受け入れ認めることでもあります。
 
また、そうすることによって相手に対して安心感を与え、居場所を与えることになります。

そして、相手に対して「私はあなたの味方ですよ」ということを同時に伝えることにもなります。
その結果、相手との信頼関係を築くことができます。
 

そのためにも、相手のことを褒めるということがでも大切なポイントです。

 

まとめ
 
仕事の身に付け方には2つあります。
1つ目は、ティーチング的な仕事の身に付け方
2つ目は、コーチング的な仕事の身に付け方
 
ティーチングにより、仕事の基本である知識や作業手順・段取りを身に付けます。
そして、コーチングにより、基本的な仕事の身に付け方から、効率化を行う仕事の身に付け方へと移行します。

 

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