自己満足で終わらせしまっている作業現場

自分達の作業品質、作業レベルが、標準・平均だと思った時点で、次へは繋がらないのです。

これは、転職が多い人は実感するのではないかと思うのです。

私は、転職をしていろいろな倉庫現場で働いてきました。
現場ごとに働く人も違えば、社風も違います。

物流現場で言えば、フォークリフトのルールの内容は、それぞれ。
例えば、荷物をフォークで持ち上げて、移動する時のフォークの高さが決められている現場もあれば、何も決まっていない現場もあります。

また、Aという現場では、荷物を床に直置きするのがNGが当たり前のことでも、Bという現場では、直置きOKだったりと。

梱包する場合も、緩衝材をしっかり入れて商品を固定する現場もあれば、動かなければ良いと言う現場もあります。

これらの違いは、実際に働かないと分からない事です。

そこで、重要になるのが、自分たちの作業品質・レベル・やり方が、他の現場に対して、どのような位置にあるかを認識すること。

自分たちの行っている作業が、標準・平均と思った時点で、安心してしまう。
安心した段階で、ルーティン作業になり、惰性で作業を行ってしまう。

そうなったら危険信号。
ただ、自分たちの作業が標準・平均と思い込んでいると、その危険信号に気づかないのです。

気づかないと、改善対策を考える意欲も下がってしまうのです。

なぜなら、他も自分たちと同じだと言う安心感が、危機感を失わさせてしまうのです。

危機感を感じないと言う事は、必要性を感じず、積極性に欠けてしまいます。
その結果、改善対策を考える積極性も欠けてしまうのです。

物流業界の現場作業者は、外部で何かを学ぶ人が極端に少ないです。
その結果、井の中の蛙状態の場合が多いので、どうしても、視野が狭くなり、自分たちが行っている作業レベルが普通と思い込みがちです。

なので、自己満足に陥り、現場作業レベルが上がらないのです。

では、自己満足で終わらせないためには、どうするべきか?

正直、これは、現場ごと、働く人によってさまざまなので、絶対という正解はありません。

セミナーなのでは、再現性が出来るような内容を教えている場合がありますが、物流現場に限って言えば、再現性を求めても意味がありません。

もちろん、知識の一つとして学び、頭の中の引き出しを一つ増やすという意味では、セミナーに参加をしたり、様々な本を読むことは大切です。

ただ、再現性という意味では、期待してはいけないと考えます。

なぜなら、物流現場は、毎日、同じ作業内容を行いますが、荷量が同じ、荷物を持ってくるトラックの到着順番が同じ、トラックドライバーが同じなど倉庫内の状況が同じと言うのは、工場など以外では絶対にありません。

とくに繁忙期は、荷物が溢れています。

その状況は、目の前の状況と荷物の入荷・出荷状況を考えなら、現場に合わせていく必要があります。

なので、フレームワークとしては、OODAループの活用がベストだと考えます。

とはいえ、OODAループは、個人の経験・知識に左右されるフレームワークなので、再現性を求めることは出来ません。

これらの事から、会社が勉強会を開いたり、外部のセミナーへの参加を推奨する前に、やるべきことがあります。

それは、作業者自身に、学ぶことの必要性を自覚させることです。

これが、一番難しいとも言えます。

無理強いすると、プレッシャー・ストレスを与えて、やる気をさらに低下させるか、仕事が嫌になり、会社を辞めてしまう可能性があります。

そうさせない為には、どうするべきか?

少なくとも「学ぶことで自分がどうなるか」と言うことを具体的にイメージさせる必要があります。

学んでも、何も変わらないのでは、時間の無駄と考える人は多くいる事でしょう。

とくに物流現場作業者は、何かを学ぶという事に対しては消極的です。

なぜなら、何かを学ぶことで、目の前の自分の仕事がどのようになるか、考えもしないからです。

だからこそ、会社側が、学ぶことでどうなるかを具体的にイメージさせるための手助けをする必要があります。

具体的にイメージさせることで、必要性を感じる人もいるでしょう。

その必要性を感じた人に対して、会社側が全力でサポートをする事で、少しづつですが、現場の雰囲気は変わっていく事でしょう。


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