仕事を教えるのと部下を育てるとは、まったくの別物です。
仕事を教えるのと部下を育てるとは、まったくの別物です。
言い換えると、仕事を教えるとは、ティーチングであり、部下を育てるとは、コーチングの部類に入ります。
多くの人が、仕事を教える事と部下を育てる事を同一視してしまい、結果的にいろいろと悩んでしまっているのだと思います。
相手の仕事の経験や実績に合わせて、ティーチングとコーチングの割り合いを変える必要があります。
初めから、コーチング主体で相手に接していては、仕事は上手く出来ません。
何故なら、コーチングの基本概念の1つに「答えは自分の中に持っている」というものがあるからです。
自分の事(生き方)に対しては、自分の価値観に問いかけ、答えを出しますから、自分の中に答えがあります。
ただし、自分の価値観とはまったく関係ない、仕事などの知識的なものを自分の中から答えを出そうとしても、判断材料となる知識が無くては何も出ません。
また、仕事に対しても、最初のうちは分からない事が分からないので、調べるにしても取っ掛かりがありません。
だからこそ、最初のうちはティーチングが必要なのです。
ティーチングを行う事で、仕事の疑問などに対する答えの種を相手の中に蒔く事が出来ます。
そして、その種を育てるのがコーチングの質問・承認・傾聴スキルなのです。
質問・傾聴スキルにより種を育てて、承認スキルで栄養を与え、花を咲かせる事により、相手の中に仕事に対する答えを生み出す事が出来るのです。

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