5Sと人材育成の関係性
目次
5Sと言えば、
整理、整頓、清掃、清潔、しつけですが、
ここで1つ質問です。
清掃と清潔は、どう違うのでしょうか?
清掃は、ゴミやホコリを取ることですよね。
そして、清潔は、簡単に言えば、
ホコリやゴミが無くてきれいな状態ですよね。
ただ、清掃をすれば、ゴミやほこりが取れて、
綺麗になるのだから清潔になる事は当たり前と思いませんか?
なので、
清掃と清潔は同じような意味と捉えがちです。
多分、知ってる人は知ってると思いますけども、
5Sにおいての清潔とは、
綺麗な状態を維持・継続させる事です。
なので、5Sでは、整理整頓を行い清掃をして、
その状態を維持・継続することが清潔にする事なのです。
そして、そういった状況を継続することで、
5Sの最後の項目でもあるルールや規則、作業手順を
守らせるため指導を行う躾が出来るのです。
なぜ、清潔と躾が関係があると思いますか?
それは、ルールや規則・作業手順は、
整理整頓されている綺麗な状態が前提で決められているからです。
ちょっと考えてみてください。
整理整頓されていないと言う事は、
常に状況や環境が変わる可能性があります。
例えば、Aと言う商品を指定の棚に置くと指導したとします。
ところが、整理整頓がされず、
指定の棚の前に荷物が置かれていると
Aという商品は指定の棚に置く事が出来ません。
もちろん、
いつもそこに荷物が置かれていると言うわけではないので、
置かれていない時は指定通りに置くことが出来ます。
また、倉庫内では、
フォークリフトと歩行者の通路を分け、
歩車分離が行われている場合が多いです。
ところが、
整理整頓がされていない倉庫では、
歩行者通路に荷物が置かれている場合がよくあります。
そうなると歩行者は、
歩行者通路をはみ出して通る事となります。
このように
ルールや規則・作業手順を守らせようと指導しても、
指導をされる側も守りたくても守れません。
なので、ルールや規則・作業手順を守らせる為にも、
状況や環境を常に同じ状態に保つ必要があるのです。
そのために5Sの清潔という項目があるのです。
ただし、これは、私が今まで働いてきた
倉庫現場を見てきた結果の解釈なので、
もしかしたら、違いかもしれません。
とはいえ、私が見てきた倉庫は、
リクシル・ファイザー製薬・豊田自動織機です。
そして、考えてみてください。
大手企業ほど、5Sを重要視していることを。
あなたの働いてる職場では、整理整頓はできていますか?
整理整頓を行わずに清掃や清潔にしても、
結果的には5S本来の意味から外れてしまうのです。
なぜなら、整理整頓がされていないと言う事は、
必要なものと不要なものが選別されていなかったり、
作業が行いやすい環境が作られていなかったりするからです。
もし、
整理整頓が出来ていなかったら
整理整頓から始めてみましょう。
ただ、
整理整頓を行う時に必要なことが1つあります。
何だと思いますか?
それは時間管理です。
業務時間内に行うためには、
整理整頓を行う時間をしっかりと確保する必要があります。
そのために必要なのが時間管理なのです。
時間管理を行うのが難しいと言うのであれば、
1日の作業工程表を作ると仕事の流れがわかって、
比較的簡単に時間管理ができるようになります。