標準時間導入に対する障壁

前回のブログでは、
標準時間についてのセミナーに参加して
気づいた事、考えたことを書きましした。

内容的には、標準時間を作ることで、
目標値と行動計画が作れるというものでした。

ただ、私の感覚ですと標準時間の導入にあたり、
現場作業者からの抵抗される可能性が大いにあります。

その理由としては、
倉庫の作業者は、場当たり的に仕事を行ったり、
惰性やルーティーン的に作業を行うことに慣れてしまって、
新しい事に対しては、無意識に拒絶してしまう傾向があります。

そこで標準時間を導入するにあたり、
導入の障壁を書いてみたいと思います。

まず最初に課題になるのが、
誰が時間を計測をするか?

コンサルタントに頼む場合は別ですが、
只でさえ、人手不足の現場では、
作業時間を計測するために人を使う事は嫌がられます。

なので、
それを理由に導入を拒む可能性があります。

これの対策は、
いたって簡単で、時間を計測する人を短期のアルバイトでも良いので、
雇えば良いのではないかと思います。

最初に測定の方法をしっかりと教えれば、
それほど難しいものではないと思うのです。

次に標準時間を作ると言う事は、
整理整頓、清掃清潔を
常に行っている必要があります。

大手企業では、これは当たり前の事ですが、
習慣化がされていない倉庫現場では、
かなりの負担になってしまいます。

なぜなら、整理整頓自体、
優先順位が低いので後回しにされがちだからです。

その結果、倉庫内が雑然として、
本来、あるべき姿ではない場合が多々あるからです。

これは、
標準時間を導入する、しない以前の問題で、
作業効率を上げたいのであれば、
整理整頓、清掃清潔は必須事項です。

その事をしっかりと現場の作業者に伝え、指導を行うのが、
経営者や管理者・監督者の仕事であり責任でもあるのです。

3つ目が標準時間を導入するにあたり、
作業者一人ひとりの作業の仕方を
標準化(統一化)する必要があります。

製造メーカーでは、
みんな同じ機械を使っているので、
作業の仕方は自然と標準化されます。

また、作業マニュアルが
しっかりと作成をされているので、
作業の内容も見える化されています。

ところが、倉庫作業の現場では、
作業マニュアルがなかったり、
簡略化されたものしかない場合があります。

そのため、作業の標準化が徹底されていない現場では、
指導・教育を最初から行う必要が出てきます。

これもまた、標準時間を導入する、しないとは別に、
作業効率を上げる、ミスを防止するためには必須事項です。

倉庫内の
整理整頓、清掃清潔、
作業の標準化。

これらは、大手の倉庫では、
標準時間を導入する、しないとは別に
既に行っているものなのです。

ところが、
中小の倉庫では、まだまだ徹底をされず、
放置をされたり、後回しにされがちです。

そのため、標準時間を導入する動きにより、
問題や課題が浮き彫りになると言う、ある意味メリットも生まれます。

標準時間を導入するにあたり、
障壁となる3つの事柄を書いてみました。

ただし、倉庫の現場によっては、
障壁となる事は他にもあると思います。

それは実際に倉庫を見ないと分からない事なので何とも言えませんが、

ただ、1つ言える事は、
倉庫内の整理整頓、清掃清潔、作業の標準化は、
必須事項と言うことなのです。

言い換えると、
倉庫内の整理整頓、清掃清潔、作業の標準化は、
家で例えるなら基礎なのです。

基礎がしっかりしていないと、
家が傾いたり、小さい地震でも倒壊をしてしまう可能性があります。

大手企業は、
整理整頓、清掃清潔は基本的に習慣化をされています。

なので、
標準時間を取り入れる基礎ができているのです。

そのことを無視して、標準時間のメリットだけに目がいき、
導入をすると、逆に現場に不満や失望を招きかねません。

そして、標準時間を導入しても意味がないと言う
思い込みを現場の作業者に植え付けてしまう可能性があります。

そうなってしまっては、
標準時間を導入するための障壁がさらに高くなってしまいます。

なので、標準時間を導入するのであれば、
倉庫内の整理整頓、清掃清潔が習慣化をされているかを
まずは見極める必要があります。

もし、習慣化がされていないのであれば、
まずは、整理整頓、清掃清潔を習慣化させるための
指導や教育を最優先に行う必要があります。

そうする事で、最低限の作業効率アップはできるはずです。

言い換えると、
整理整頓、清掃清潔が習慣化され、
あるべき姿の倉庫になった状態で、
やっとスタートラインに立つことが出来るのです。

整理整頓、清掃清潔が出来ていない状態では、
スタートラインにも立っていないのです。

そして、標準時間を導入すると言うのは、
スタートラインから一歩を踏み出したに過ぎないのです。

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