10回の転職で学んだ教えられる側の求める仕事の教え方

 敷居

目次

最初にお伝えするには、なぜ、10回も転職した理由です。

一言で言えば、「仕事において、自分の大切にしたいものを大切にしながら仕事がしたかった」という理由で転職を繰り返しました。

 

私の「仕事において自分が大切にしたいもの(仕事に対する価値基準)」とは、仕事を頑張っている人をサポートする事でした。

 

その事に気づいたのは、7年間勤めた2社目の仕事でした。

長く勤めたので、仕事にも慣れ、一緒に働く人にも意識を向ける事が出来たことで、気づく事が出来ました。

 

また、4年半ほど勤めた3社目では、自分の人生のリーダーになる為には、自分の価値観に従った選択・行動は、とても大切と言うことに気づかされました。

 

そう思えるに至った理由は、コーチングを学び、リッツ・カールトンホテル元日本支社の高野 登さんのセミナーに参加し、さまざまな意見交換したからです。

 

それらの経験をしたからこそ、自分の価値観に従った選択・行動が、自分の人生のリーダーになる為には必要不可欠だと言い切れる理由でもあります。

 

 

私の転職の内訳は、建築関係の仕事が1社、物流関係の仕事が6社、営業関係の仕事が2社、工場のライン関係が1社です。

 

6社は、同じ業種なので転職と言うよりも転社といった感じでしょうか。

働いた会社は、誰でも知っている会社もありました。

 

また、雇用形態は、正社員・契約社員・派遣社員・アルバイトとさまざまな立場を経験してきました。

いろいろな会社で、いろいろな教え方を受けてきましたが、共通して言える事は、作業マニュアルや仕事に関するマニュアルがなかったり、古くなり現状に合っておらず、使いものならない場合がほとんどでした。

 

また、営業関係の仕事では、営業トークのマニュアルを暗記して、電話営業や飛び込み営業をするやり方でした。

 

その営業トークを暗記すれば、アポイントや契約が短期間で取れるという前提で仕事を教えられました。

それらの経験から言える仕事の教え方は、見て覚え、経験を積み重ねて覚えていくパターンがほとんどでした。

 

ただ、今の時代、見て覚え、経験を積み重ねて仕事を覚えさせるほど、時間が無く、人手不足が深刻な職場が多くなったと感じます。

 

なので、入社して3ヶ月後には、仕事は出来て当たり前という考えで、仕事を任せるリーダーが多くなったとも感じます。

 

それを表すように入社して3ヶ月後には、人手不足と言う事で、6つの仕事を任せられました。

おかげで、半年後には8キロ痩せる事が出来ました。

 

別の職場では、間違えたら言葉ではなく、物が飛んでくる事もありました。

 

また、入社して3ヶ月後に、他の営業所が人手不足で週4日応援に行く事になり、本来の職場の仕事を覚えられず、、ミスが増えてしまい、周りからの厳しい視線を向けられました事もありました。

 

その他の職場では、真面目な教え方をされるかと思ったら、最初に基本的な仕事の流れだけを教えられ、あとは自分で仕事のやり方を考えさせられ、1ヶ月後にはミスが多いと指摘され、最低レベルの仕事だと言われた事もありました。

 

いろいろな職場を経験で感じた仕事の教え方の1番の問題は、現状に合った仕事のマニュアル・仕事を行う時の注意項目・仕事に関するQ&A・仕事で使う用語説明が無いと言う事です。

 

特に仕事に関するQ&Aは見たことがありません。

また、仕事で使う用語説明が無いのも困ります。

 

航空貨物を扱う仕事を行なった時は、荷物などの伝票の詳細はすべて英語です。

私が入社する1週間前に先に入社した2人には、仕事に関する用語説明などの資料や説明は行ったようですが、遅れて入社した私には、何も資料は渡されず、英語が出来ない私としては、意味も分からず、与えられた仕事を淡々た行っていました。

 

その他では、伝票に略語が使われ、伝票の内容を理解する事が出来ずに困りました。

 

仕事に関するQ&Aが有るのと無いのとでは、質問する回数は違ってきます。

思い出してください。

家電の説明書には、必ず、Q&Aがある事を。

そして、1度や2度は読んでいるはずです。

 

仕事で分からない事の質問は、最初の1回や2回までは許されるでしょうが、3回目ともなると嫌な顔をされたり、怒られたりします。

 

メモを取ればいいだろうと言うかもしれませんが、多くに場合、仕事をやりながらなのでメモを取る時間や場所が無い事が多いです。

 

また、仕事で質問される事は、多かれ少なかれ共通している場合が多いので、初めから質問される内容を書いた資料を渡す事で、時間の無駄を無くすことも出来ます。

 

仕事の手順・作業内容を深掘りして、見える化する大切さは、トヨタ自動車の自工程完結でも言われていますが、多くの会社は出来ていません。

 

その理由は、時間と手間がかかるからです。

それでも、効率的に仕事を教える為には、仕事の手順・内容が詳細に書かれたマニュアルは必要不可欠になってきます。

 

人材育成には、仕事の手順・スキルを教える事に比重を置くのではなく、教える相手をしっかりと見て、コミュニケーションを取る事に比重を置くことが大切になってきます。

 

仕事を教える・成果を出させると言ったセミナーやビジネス書は、あくまでも教える側の視点や価値基準の内容が多いのが現実です。

 

人材育成のセミナーやビジネス書で知識を学んでも、仕事を教えると言う事は、そんなに簡単な事ではないことは、管理職やリーダー(マネージャー)は身に染みて分かっているはずです。

 

最近では、そんな現状を変える為に傾聴や質問、承認(褒める・認める)と言ったコーチングスキルを基準にした教え方にシフトをしてきています。

 

ただ、それらのスキルを実践できている管理職やリーダー(マネージャー)は、どれ程いるのでしょうか?

以前、働いた職場の課長もコーチング研修を受けたと言いながら、質問・傾聴も承認を使う素振りは、まったくありませんでした。

 

なぜ、そうなのか?

それは、学んだだけで、相手に対して興味がなく、相手の立場・気持ちを察する事をしていないからです。

 

そして、会社からの指示された事を相手にさせる事を最優先にしているからです。

 

もしろん、仕事である以上、会社の方針や指示には従う必要がありますが、その為には、押し付けではなく、相手に納得させる必要があります。

 

それこそが、管理職やリーダー(マネージャー)の役目であり、その為に様々な権限を与えられているのです。

 

私自身、会社の駒のように扱われ、生活のリズムを壊されたり、存在価値を見失いかけました。

 

その経験があるからこそ、雇われる側(教えられる・学ぶ側)の気持ち・考え・立場を雇う側(教える・指導する側)に知ってもらい、お互いが充実した仕事生活を過ごし、人生・生活を充実させてもらいたいのです。

 

これから労働人口が減少し、人手不足の時代に突入します。

 

そうなると、今までで以上に人材の確保・教育・育成は、最優先事項になってきます。

ただ、仕事を長く続ける事が出来るかは、最初の仕事の教え方にかかっているとも言えます。

初めから辞めるために入社する人はいません。

 

最初は、みんな、採用された事を喜んでします。

それが、教える側の都合がよい教え方により、不安やストレスを溜め込んでしまい、辞めたいという思いが高まって、辞めていってしまいます。

 

そうならない為に長く勤めて欲しい雇う側(教える・指導する側)と長く勤めたい雇われる側(教えられる・学ぶ側)のWin・Winの関係を築く為に10回の転職の経験を基にした教わる側の求める仕事の教え方が出来るようにサポートを行います。


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