人材育成と人財育成の使い分け

会社の成長戦略に人材・人財育成は 入っていますか?

人材育成と人財育成、何が違うのでしょうか?

まずは、人材と人財の違いについて考えてみましょう。

一般的に使われるのが人材です。

ちなみに人材とは、人を材料として見るのではなく、
仕事をするうえで役立つ能力を備えている人という
意味が込められているそうです。

では、人財とは、どのような意味が込められているのでしょうか?

人財とは、人は会社の財産であり、
大切な存在という意味が込められているそうです。

ちなみに、人財の「財」は、財産から取った当て字らしいです。

この二つの人材と人財。

会社によっては、使い分けているようですが、
物流倉庫の現場においては、
前者の人材というが合っているのではないかと思います。

なぜなら、働く人は、会社の財産というよりも、
与えられた仕事を行う人材と言う見方をされている事が多いからです。

その理由として、
仕事内容を覚えてもらう為の指導、教育しか行っていないからです。

作業現場において、
パートやアルバイトが多いと
どうしても仕事を覚えてもらう事を優先さしてしまいます。

ただ、正社員に対しては、
仕事を覚えてもらうだけではダメなのです。

与えられた仕事を行っている正社員は、
パートやアルバイトと同じなのです。

正社員には、
会社が成長・発展する為に貢献をしてもらう必要があります。

そうでなくては、正社員である意味がありません。

そこで必要になってくるのが、人材育成ではなく、人財育成なのです。

このように書くと、
パートやアルバイトは、大切じゃないのかと言われる方もいると思います。

もちろん、一緒に働く仲間であるパートやアルバイトも大切です。

ただ、正社員とは立場が違うのです。

先ほども書きましたが、
正社員は、会社の成長・発展に貢献する必要があります。

ただ、正社員は、物流の現場においては、
仕事が出来る人を重宝する傾向にあります。

その為、正社員であれば、
会社の都合の良い駒のように扱い、人手不足の現場に応援に行かせたりします。

その結果、仕事の手順などを教える事に重きを置き、
相手の人生やキャリアプランと言ったものには無関心となりがちです。

なので、倉庫現場においては、
正社員であろうとも人財育成より人材育成が優先される傾向にあるようです。

では、人財育成は、倉庫作業者には必要は無いのでしょうか?

倉庫現場においては、
パートやアルバイトの方が正社員よりも多い場合があります。

だからこそ、正社員には、アルバイト・パートの模範となり、
行動指針を示す人になってもらう為に人財育成が必要が必要になってきます。

また、会社の成長・発展には、現場の改善提案が必要不可欠です。

その中核となるのも正社員なのです。

正社員が、アルバイトやパートと同じ育成では、
中核の役割を果たす事が出来ません。

言うなれば、改善提案を出して、
それを実践する中核となるのが正社員であり、
アルバイトやパートに対して、指示を出来る立場なのも正社員なのです。

なので、正社員は、アルバイトやパートより高い視座で物事を見て、
考えて、判断し、行動する必要があります。

その為には、
人財育成という人材育成より、1段階上の教育を行う必要があります。

人材育成でも、現場の改善提案が出来るのではないかと思う人もいると思います。

そこが違うのです。

人材育成は、あくまでも仕事のミスをせず、
仕事を覚えさせる為の指導・教育なのです。

そこには、改善提案を行う為の育成は入っていないのです。

ここで一つ、改善や提案とは、何を示すか定義をしておきます。

ここでいう改善提案とは、
会社の成長・発展をさせる為の提案を意味します。

日頃の仕事の作業効率を上げると言った改善提案とは違います。

会社を成長・発展させる為の改善提案と
仕事の作業効率を上げる改善提案とは、何が違うのか?

それは、会社を成長・発展させる為には、
場合によっては、業態の変更を提案する事もあるかもしれません。

また、勤務時間の体制を変える改革提案かもしれません。

こうなってくると、担当業務の範疇を超えます。

また、改善提案を考える為には、作業手順だけを覚え、
ミスや作業動線の改善案を考える知識やスキルだけでは無理です。

マーケティングやマネージメント、生産管理、
在庫管理などと言った倉庫作業とは違う分野の知識やスキルが求められます。

なので、正社員には、倉庫現場作業の知識やスキルではなく、
視座を一歩上げた人財育成が必要となってきます。

その為には、
会社の成長戦略に作業者の人財育成を入れておく必要があります。

そうでなくては、業務の忙しさにより、
正社員の作業者の育成を人材育成で終わらせてしまう可能性が高くなります。

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