第1回 スマート物流EXPO 名古屋
10月27〜29日に
ポートメッセ名古屋で開催されている
第1回 スマート物流EXPO へ行ってきました。
会場を一通り見た感想としては、
ロボットアームやピッキング関係が多い印象でした。
ロボットアームは、
ある程度の規模の倉庫でないと設置場所や費用対効果の問題があるので、
中小の倉庫では、
補助金などを活用したとしても導入にはかなりの勇気がいる気がします。
ピッキング関係では、目新しいものはない印象で、
行き着くところまで行った印象を受けました。
あえて言えば、
データーをクラウド上で共有して進捗状況などの
確認に活かす事ではないかと思ったりします。
その中で私が気になったのは、
台車に取り付けられる電動アシストユニットと
倉庫内のレイアウトを3Dで簡単に表示できるソフトでした。
テンテキャスター株式会社の電動アシストユニットは、
台車に電動ユニットを付けて、
手元の操作で、前後左右などの操作をするものでした。
少し触らせてもらいましたが、
小回りも出来て、すごく使いやすい印象を受けました。
既存の台車にも取り付け可能との事で、
お試しで1台取り付けるのも良いかなと思ったりしました。
電動ユニットが付いた台車としては、
作業者の後ろを付いてくる台車というものがありますが、
これは、通路にある程度の余裕がないと使い勝手が悪いので、
やはり、手で動かすタイプが使い勝手が良いのではないかとも思ったりします。
また、電動ユニットを付けたハンドリフトもありますが、
ハンドリフト自体、扱いに慣れるまで少し時間が必要な事を考えると、
台車タイプの方が操作は簡単だと思います。
この製品の売りは、
既存の台車に取り付け可能という事で、コストが抑えられるとの事でした。
メガソフト株式会社のレイアウト3Dソフトですが、
これは、建築のソフト(CAD)の応用と考えてもらえると良いと思います。
倉庫の平面図を描いて、そこに棚などを配置して、
棚の寸法を入力する事で、3D表示をする仕組みとなっています。
配置した棚に文字を入れる事ができるので、
ロケ番などを入れたり、商品名を入れる事で、
作業動線を考えやすくなります。
また、3D表示が出来ることで、
高く設定をされた棚による死角を確認しやすくなるので、
安全対策を考えるきっかけにもなると思います。
私自身、建築系の専門学校を卒業し、
学生時代の2年間は、建築図面を書いていたので、
この便利さはすごく理解出来るものでした。
また、何パターンも作る事が出来るので、
作業動線や安全性などをパターン事に検証できるので、
レイアウト変更を考える場合の時間短縮にも繋がります。
今まで、経験者が行っていた勘でレイアウトをしたり、
Excelや紙に書いてレイアウトを考えていたものが、
お絵かきソフト感覚で出来る印象です。
正直、これは、中小の倉庫だけでなく、
店舗やそのバックヤードにも活用出来るのではないかと思ったりします。
私的には、
この2つが中小の倉庫では使い勝手が良いのではないかと思いました。
その他は、センサーや画像処理の向上により、
細かい事が出来たり、正確性が高まっていると思うのです。
ただ、こう言った最新の物流関係の機器を知る事で、
選択肢は広がると思うのです。
作業効率が上がらない、
残業が減らないと悩んでいる中小の倉庫に足りないものの一つとして、
問題・課題を解決する為のヒントやきっかけ、
機器を知る為のアンテナではないかと思うのです。
無駄に最新設備を導入する必要はありませんが、
将来のビジョンを実現する為の設備投資は必要不可欠なのです。