あなたの倉庫のまたは作業者の強みは ?
目次
- 1 あなたの倉庫のまたは作業者の強みは?
- 2 これが、強みを持っている本来の企業の姿ではないかと思います。
- 3 言い換えると、多くの物流企業は、どんぐりの背比べ状態です。
- 4 昔であれば、現場の作業は、経験とカンで行う場合が主流でした。
- 5 もちろん、会社に残る人も居ると思います。ただ、残念なことに、そういう人たちは、外に行きたくても行けない人たちなのです。
- 6 優秀な人ほど、会社の状況や現場の状況を見れば、その会社の将来をイメージすることができます。
- 7 物流倉庫の請け負い企業として強みといえば何でしょうか?
- 8 しっかりとした人材育成を行ってきた物流企業であれば、自前の倉庫を持とうとしている大手企業の従業員よりも、数段上の知識と知恵と経験を持っているはずです。
- 9 とくに経験と実務から考え、試行錯誤して生み出した知恵は、何物にも代えがたいリソースです。
- 10 私の提供している「どうするメソッド」・「GIHSAループ」は、まさに私の実務経験と実践により、試行錯誤して、練りこまれたメソッドであり、私だけのリソースです。
- 11 文章化された知識ではなく、知恵を提供する、または、共有、アドバイスするのです。
あなたの倉庫のまたは作業者の強みは?
倉庫の現場仕事は、
力仕事で、単純作業で、誰にでも簡単にできるものです。
だからこそ、
他の倉庫業者との違いをアピールする必要があります。
そう考えた場合、
あなたの倉庫は、どんなことをアピールできますか?
例えば、
以前、私が働いた倉庫は、航空貨物を扱っていました。
その倉庫は、
作業を請け負っている物流会社は2社ありました。
1社は、航空貨物の知識を学んでいる会社。
もう1社は、学んでいない会社でした。
私は、後者の会社に属していました。
そして、請負の契約更新になったときに、
前者の会社は、請け負い金額で荷主と折り合いがつかず、
契約の更新を行いませんでした。
なぜ、
ここまで強気に行動することが出来たのでしょうか?
答えは簡単だと思います。
「航空貨物の知識がある」、「航空貨物の専門物流会社」
と言う強みがあったからです。
会社として、航空貨物の知識を学んでいる、
航空貨物の専門の物流企業と言うプライドがあったからこそ、
請負金額の引き下げには応じることが出来なかったのだと思います。
これが、強みを持っている本来の企業の姿ではないかと思います。
日本には、
物流業務の請け負い企業は山ほどあります。
ただし、
航空貨物を専門に扱える物流企業は、
それほどないはずです。
ほとんどの場合が国内専門なのです。
言い換えると、
多くの物流企業は、どんぐりの背比べ状態です。
大手の物流企業は別として、
中小の物流企業としては、強みもなければ、特徴もありません。
これは、私が今まで働いてきた倉庫の現場を見てきてもよくわかります。
与えられた仕事をそつなくこなし、同じ1日を繰り返すだけなのです。
ところが、今まで倉庫業務を委託していた大手の企業も、
作業の効率化や情報の一元化を行うために自前の倉庫を持ち始めました。
なぜ、このような事が出来るようになったのでしょうか?
それは、技術が進歩したからです。
昔であれば、現場の作業は、
経験とカンで行う場合が主流でした。
なので、倉庫現場の専門業者が必要だったんです。
ところが今では、
ハンディカムや自動倉庫といった設備を導入することによって、
様々なことが自動化されるようになりました。
また、
物流現場の作業に関するさまざまな事が知識化され、
文章化されることによって、
大手の企業は、学び、考え、成長していったのです。
その結果、
いかに効率よく作業を行えばよいかを
常日頃から考え、行動をしていきました。
そして、現場作業の基本的な事は、
パートやアルバイトで充分補うことが出来るようになりました。
なので、
倉庫現場の経験や勘といったものが必要なくなりました。
こうなってしまっては、
物流業者は、何を強みにすればいいでしょうか?
何も考えていない経営者の場合ですと、
請負金額を下げると言う前時代的な決断をすることでしょう。
そうなると、疲弊するのは現場の作業者たちです。
そして、
疲弊しきった作業者たちは、会社を去っていきます。
もちろん、会社に残る人も居ると思います。
ただ、残念なことに、そういう人たちは、
外に行きたくても行けない人たちなのです。
優秀な人ほど、
会社の状況や現場の状況を見れば、
その会社の将来をイメージすることができます。
なので、早めに見切りをつけて他社に移るのです。
では、価格競争以外で、
何を強みにすれば良いのでしょうか?
物流倉庫の請け負い企業として
強みといえば何でしょうか?
まず、そこから考える必要があります。
最先端な設備でしょうか?
広い広い倉庫でしょうか?
トラックの保有台数でしょうか?
倉庫の立地でしょうか?
残念ながら、
これらは皆、大手の企業では、
全く問題なく整えることが出来るでしょう。
むしろ、
物流企業より、良いものを揃えるかもしれません。
では、どうすればいいか?
私なりの答えは人材です。
しっかりとした人材育成を行ってきた物流企業であれば、
自前の倉庫を持とうとしている大手企業の従業員よりも、
数段上の知識と知恵と経験を持っているはずです。
とくに経験と実務から考え、試行錯誤して生み出した知恵は、
何物にも代えがたいリソースです。
私の提供している
「どうするメソッド」・「GIHSAループ」は、
まさに私の実務経験と実践により、試行錯誤して、
練りこまれたメソッドであり、私だけのリソースです。
文章化された知識ではなく、
知恵を提供する、または、
共有、アドバイスするのです。
そして、コンサルティングや従業員育成のサポートとして仕事を請け負えばいいのです。
ただ、多くの中小の物流企業では、
現場の作業者に対して人材育成を全く行っていないのが現状です。
なので、強みやアピールポイントがないので、
どうしても価格競争に陥ってしまうのです。