倉庫現場で、仕事を教える立場のリーダーに足りないもの (後編)
倉庫の仕事は、
誰にでも簡単にできる
単純作業と思われていたので、
今の倉庫現場のリーダーは、
まともに仕事を教える事が
出来ないのです。
なぜなら、
そのリーダーたちは、
見て覚えろ、やって覚えろ
と仕事を行ってきたからです。
そのため、
仕事は、
見て覚える、やって覚える
と言う思い込みのため、
新人は
仕事を覚える事が出来ず、
仕事の効率は上がりません。
もちろん、
大手企業はちがいます。
人材育成が
しっかり行われているので、
しっかりと仕事を
教えることができます。
大きな問題を抱えているのは、
中小の企業なのです。
倉庫の仕事は、
裏方の仕事、日陰の仕事、
誰にでも出来る単純な仕事
と思われていたので、
人材育成をすると言う
考えがなかったのです。
なので、
倉庫作業者には
まともな人材育成
をしてきませんでした。
ところが世間では、
「いかに優秀な人材を育てるか」
「いかに仕事を教えるか」など、
人材育成に関する
関心は高まっています。
本屋に行けば、
過剰とも言える
人材育成の本やリーダーシップの本、
タスクマネジメントの本などなど
たくさん並んでいます。
ところが、
倉庫現場の作業者は、
そういった本には
見向きもしません。
なぜなら
倉庫現場の作業者のリーダーは、
自分たちには関係ないと
思っているからです。
倉庫現場の作業のリーダーは、
プレイングマネージャー的な
存在になってしまっています。
そのため、
自分の仕事に追われて、
仕事を教えることに関しては、
自分の仕事ではないと言う
認識になってしまっています。
その大きな原因は、
先ほどもお伝えしたように
仕事とは、
見て覚える、やって覚える
と教わってきたからです。
ところが世の中は、
いかに仕事を教えるか、
新人を育てるか、
と言うことに重要視をしています。
はっきり言ってしまえば、
中小の倉庫現場の作業者のリーダーは、
20年以上前の
価値観や考え方しか持っていないのです。
倉庫の作業者は、
ただでさえ、
自己成長に興味関心が無い人の集まりなのです。
その証拠に
10年以上、いろいろなセミナーに
参加してもいても
倉庫の仕事に関わっている人に
一度も会ったことがないのです。
そんな人たちの集まりなのです。
その為、
倉庫現場のリーダであっても
絶対的に
自己成長欲・学習欲が足りないのです。
その事に気づいていない
多くの中間管理職・経営者がいます。
抜き打ちで、
忙しい時間帯に
倉庫現場を見に行くことで、
普段では、
見えない状況が見えてきます。
また、
新人に匿名で、
職場のリーダーに対する
評価に関するアンケートを
定期的に行うことで
実情が見えてくことでしょう。