無知を自覚しない事ほど、危ないものはない
某テレビ番組で「 無知の知 自分に 知識がないことを自覚する 」、「そして知らないことを知りなさい」という言葉を聞きました。
これは、今の物流の現場の人には 現場の人に一番してもらってもらいたい言葉です。
なぜなら、自分たちの知識が、昭和時代で終わってしまっている。
また、自分たちの知っている世界が狭いということをあまりにも自覚をしてないからです。
なので、まず自分たちの知識が 、世界が狭いことを自覚してもらう必要があります。
これが何を意味するかといえば 答えは簡単です。
時代の流れから取り残されるのです。
逆に言えば、時代の流れに無関心な人が多いというのが、物流業界の現場の人たちなのです。
もちろん、本人達はそんなことは 気にしていません。
というよりも、気づいていません。
だから、デジタル化 、DX と言われても、他人ごとで自分たちには関係ないという感覚 しか持ってないのです。
ところが、デジタル化やDX を導入している職場においては、もはや 、昔ながらのアナログ 作業には戻れないというのが正直な意見でしょう。
まさき、「知らないことを知りなさい」ということはここにあります。
デジタル化、DXがどんなに作業効率を上げ、自分たちの作業を楽にするか、そのことを知ることが必要なのです。
そのためにも様々な知識を身につける必要があります。
ところが、自分に知識がないということを全く自覚をしていないので、何かを学ぶという気持ちもなければ、行動に移すこともができません。
これが、一般の現場作業者であれば問題ないかもしれませんが、 経営者や現場のリーダー、管理職であればとても問題なことです。
時代の流れに取り残されるだけでなく、会社の成長戦略にも大きく影響します。
時代に合った設備投資を無駄な投資、結果が見えない投資、必要ない投資と先送りにした結果、利益は減少し、現場作業者にはストレスとプレッシャーと 疲労を増大させる可能性があります。
もちろん、何でもかんでも最新の設備を導入すればいいとは言いません。
時代の流れを二歩、三歩見据えて、考え、行動するのです。
言い換えれば、中長期計画に時代に合った設備投資を入れるだけの事なのです。
ところが、限られた知識しかないために新しい時代に合った戦略を思いつきません。
思いつくと言えば、やらない理由を作り出して、何も変えず、現状維持をする為の小手先の戦略だけです。
そんな企業や現場に優秀で若い人が働き続けるでしょうか?
少し考えればわかると思います。
優秀で若い人であれば様々な 知識を持っていてデジタル化やDX が、どんなに作業を効率化して楽にするかということを知っています。
知っているからこそ、企業や現場に見切りをつけるのが早いです。
そして、残された作業者といえば 現場を変えたくない、 何も学びたくない、成長したくない、転職ができないと言った、言葉が悪いですが人材 ・人罪の人たちです。
イギリスの詩人チェイサーのことわざで「己を知りうる者は賢者なり」という言葉があります。
優秀な人は自分のことを知っています。
だからこそ、自分に知識が ない、足りないということを自覚しています。
自覚しているからこそ、自ら様々な経験をして、様々なことを学び 成長していきます。
今の物流の現場においては、まさにこういった人が必要不可欠なのです。
ところが、こういった優秀な人は、ほとんどいません。
なぜなら、物流の現場には、先ほども言ったような自分に知識ない事を自覚していない人達がほとんどからです。
そんな人たちの下では、誰も働きたくありません。
物流の現場をよくしようと思うのであれば、経営者、管理職、現場リーダーは、自分の知識のなさを自覚して、自ら学ぼうという 姿勢を持つことが必要不可欠です。
成長し続ける企業の経営者・管理職・現場リーダーの多くは、例外なく、謙虚で、自分の知識・経験の足りなさを自覚し、常に新しいことを学び続けています。
経営者・管理職・現場リーダーが、学び続ける姿勢こそ、現場に活力を与えて、自然と学びの社風を創り出すのです。