作業者しか居ない倉庫現場と物流マンが居る倉庫現場の違いとは

先輩作業者に限らず、既存の作業者のレベルが、
人材か、人財か、人物によって、
新人の成長レベルが決まってしまうのです。

まず最初に物流マンと作業者の違いは、何でしょうか?

多くの方が、深く考えた事がなかったり、
同じではないかと思い込んでいると思います。

実際、私も深く考えた事はなく、
同じ意味合いで捉えていました。

そこで、
物流マンと作業者の違いを考えてみたのです。

このブログを読んでいる方は、どの様な違いがあると思いますか?

あくまでも、私の定義となるので、
みなさんの考えている定義とは異なるかもしれません。

私の物流マンと作業者の定義として、5つの項目があります。

物流マンとは、
• 自分の担当の仕事の前後の仕事を把握し、
作業効率アップの改善対策を考える。
• 最新の情報を元に判断し、行動をする。
• 時代の流れに乗り遅れない為に、学び、成長する為の行動をする。
• 物流のプロとして、プライドを持ち、判断、行動をする。
• 自分の役割りを理解し、判断し、行動をする。

では、作業者の定義とは。
• ルーティーン作業、又は、与えられた仕事しか行わない。
• 自分の担当の仕事しか、見えていない。
• 自分から仕事を見つける事・創る事が出来ない。
• 現状に満足し、学びと成長に興味が無い。
• 物流のプロとしてのプライドや責任感が薄い。

現状では、
この5つの項目を定義付けをします。

これを違う分類の仕方をして、表現すると。

作業者は人材。
物流マンは、人財、又は、人物。

代わりが幾らでもいる作業者は、単純作業を覚えてもらい、
指示通りに動いてもらうだけでいいので人材となります。

代わりが幾らでもいる作業者に対して物流マンは、
経験と実績、知識とスキルにより、
自発的に動き、仕事を行う事が出来るので、
そう簡単には代わりがおらず人財となります。

そして、人財の中でも改善改革を先導者として、
リーダーシップを発揮し、
人材を人財へ育成する人を人物となります。

人物となる人となると、
名指しで顧客、又は、荷主から相談を受けたり、
仕事の依頼をされたりします。

このレベルになると、〇〇会社Aさんではなく、
Aさんがいる〇〇会社という認識になってきます。

職場に人物となる人が居るのと居ないのとでは、
新人教育にも影響を与えます。

少し前に言われていたメンター制度。
物流の現場では、メンター制度は、機能しない場合が多いです。

それは、何故でしょうか?

簡単に言ってしまえば、
メンターになる人財や人物が存在しないからです。

ハッキリ言えば、どんぐりの背比べ状態なので、
メンターになり得る人が存在しないのです。

一度、現場の作業者に聞いてみてください。
お手本となる人や目指している人が職場にいるかどうかを。

もちろん、未経験で倉庫の仕事を始めた人にとっては、
先輩の作業者がお手本となる人であり、目指す人と言うかもしれません。

ところが、そこに大きな落とし穴があるのです。

もし、その先輩作業者の作業レベルが人材だったら、
新人作業者も人材で終わってしまいます。

その結果、その職場の作業者は人材レベルで、
どんぐりの背比べが永遠に続くのです。

ある倉庫現場で、こんな事がありました。

先輩作業者がピッキンを少しでも早く終わらせる為に、
パレットに商品を無理に載せた結果、
後工程である検品作業がし辛くなり、作業時間が増えてしまいます。

どんなにピッキンが早く終わったとしても、
検品時間が増えてしまっては、最終的な作業時間は、
変わらないか、増えてしまう可能性があります。

場合によっては、ピック間違いにより、
再ピックが必要だったり、検品間違いを起こし、
誤出荷になってしまう可能性もあります。

ところが、新人作業者は、
他にお手本となる作業者がいなかった為に、
その先輩作業者をお手本としているのです。

その結果、どうなるかと言えば、簡単に想像が出来ると思います。

いつまで経っても、作業者レベルは、人材で留まってしまいます。

作業以外で言えば、安全意識も同じです。

フォークリフトに乗っている先輩作業者が、
安全の為に他の作業者に対して、声かけをしていない職場では、
新人作業者も同じように声かけはしないのです。

何故なら、先輩作業者がしていないのに、
新人の自分が行う事に対して、
不自然さや違和感を感じてしまうからです。

逆に、先輩作業者が声かけを常にしている職場では、
新人作業者も無意識に声かけをする様になります。

何故なら、周りの先輩作業者がしているのに、
新人である自分が行わないのは、
不自然さや違和感を感じてしまうからです。

両方とも、不自然さや違和感を感じているのは、
同じでも意味合いが違います。

もし、あなたが現場の監督官・責任者、経営者としたら、
どちらの先輩作業者が居た方がいいと思いますか?

先輩作業者に限らず、既存の作業者のレベルが人材か、
人財か、人物によって、新人の成長レベルが決まってしまうのです。

どうでしょうか?

みんさんの倉庫現場の人は、ただの作業者である人材でしょうか?
それとも物流マンとしての人財でしょうか? 人物でしょうか?

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