安全意識を高め、労災をゼロにする為に最低限必要な事

倉庫業務において、
安全性の確保した職場作りはとても大切です。

倉庫内で作業を行う際、
空調設備の整った快適な作業空間を
求められているのが今の時代です。

昔みたいに、
汗をかいて行うような職場では、
人は長く働いてくれません。

とは言え、空調設備を整えるには、
多額の設備投資が必要となってきます。

そんな設備投資を行いないと言う
倉庫はたくさんあります。

ただし、
快適に過ごすための空調設備よりも、
もっと重要なことがあります。

それは、
安心、安全に働ける職場環境です。

特にフォークリフトを使う倉庫では、
一方間違えれば、大怪我をする人身事故や最悪、死亡事故が発生します。

大手企業は、
人身事故に関してはとても敏感です。

以前、私が働いていた大手企業では、
フォークリフトを使う作業者に対して、
毎年1回安全講習を行っています。

安全講習を受けない限り、
その職場ではフォークリフトに乗ることができません。

もちろん、
フォークリフトの講習修了証を持っていることが大前提です。

そして、
倉庫内の安全ルールに関しては、
とても厳しく、安全対策を常に行っています。

会社側がどんなに安全対策をしても、
軽視している人は存在しています。

以前、
一緒に働いていた人から毛嫌いされて、
「お前のために(安全)ルールなど守るものか」
と言われたことがあります。

いくら相手が嫌いだからといって、
「安全ルールを守らない」というのは、
非常識この上ないですが、現実的にいるのです。

私自身、安全ルールを守るという事は、
「相手も守り、自分も守る事」と考えているので、
正直、信じられない発言でした。

このような事は例外としても、
多かれ少なかれ安全意識が低い人はいます。

事故を起こしてしまうと
被害者であれば痛い思いをするでしょうし、
場合によっては、一生不自由な体になる可能性があるのです。

そして、加害者であれば、
事故の内容によっては、会社を辞めざるおえない可能性もあります。

実際、私が働いていた職場で、
ちょっとした不注意でフォークリフトにより、
他の作業者の足の指の骨にを入れてしまう人身事故を起こし、
半年も経たないうちに物損時を起こした人がいました。

その後、
その人は辞めていきました。

事故とは、
お互いの人生、生活を狂わす可能性を秘めているのです。

そのことを無意識レベルで自覚していないと、
先ほどのように、嫌いな相手に対しては
「安全ルールを守らない」という言葉を簡単に言えるのです。

事故の重要性を軽く考えてしまう人は、
実績経験が少なかったり、
安全意識が低い職場で長年働いている場合があります。

実績・経験が少ないだけであれば、
様々な職場で実務を行えば補えます。

問題は、
安全意識が低い職場で長年働いていた場合です。

習慣とは恐ろしいもので、
安全性が低い職場で長年働いてしまうと、
安全に対する危機感を持てなかったり、
安全を軽視する傾向が強くなります。

一度、習慣化されてしまったことは、
なかなか変える事が出来ません。

習慣化された行動や思考変えるためには、
安全認識の高い人が、常に目を光らせ、
安全について注意を促し続けることが必要です。

もちろん、
ただ、注意をすればいいのではありません。

大切なのは、
なぜ、ルールを守る必要があるのかと言う事を
とことん相手に伝える必要があります。

上辺だけ、
納得させたのでは意味がありません。

相手に心底、納得をさせ、
無意識レベルで安全ルールを守る行動がまで
落とし込ませる必要があります。

そのためには、
周りの人達も安全ルールを守る
行動をしていることが必要不可欠です。

一人だけに、
安全ルールを守る行動を強要させては、
やらされ感だけを抱かせてしまいます。

以前、
T自動車のグループ企業で働いたことがありますが、
安全に関しては徹底しています。

広い工場内は、
至る所に横断歩道があり、
指差しによる左右確認をしてから、
横断歩道を渡ると言う事が徹底されていました。

もちろん、
監視カメラも無ければ、監視する人もいません。

ですが、
みんな、指差しによる左右確認をしてから
横断歩道を渡ります。

水回りの器具を作っているL社も
安全に関しては、かなり厳しい行っています。

大手企業は、中小企業に比べて、
安全に関しての意識レベルがワンランク以上違うのです。

言い替えれば、
安全に関して妥協をしないのです。

働く人達に安全意識を持たせるには、
お金など必要ないのです。

安全ルールの必要性を
相手が納得するまで根気強く
伝え続けるだけなのです。

安全な職場環境を作るのは、
そこで働く人達全員です。

一人ひとりが安全を守るという
意識を持つことが大切です。

そうすることによって、
安全意識が高まっていきます。

安全意識を高め、
労災をゼロにする為に最低限必要な事は、
安全について根気強く伝え続けれる人物と
本心から安全な職場を作りたいという人たちなのです。


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