見えていない現場の要の人材

倉庫現場って、不思議なもので――
スキルが高い人がいなくても何とかなることがある一方で、
特定の人物がいなくなった瞬間にガタッと崩れることがあるんです。

それは、何故かを書いてみました。


🔸気づかれず、現場の“流れ”をつくってた

倉庫作業は、毎日、ルーティーン的な作業です。
ただし、状況や荷量によって、対応や作業の手順、現場の準備など、臨機応変に対応する必要があると思います。

そして、それは、指示されて行うものではありません。
多くの場合、現場作業者が、現場の状況、荷量に合わせて、自己判断で行うものです。

なぜなら、そんなことをいちいち、指示をしているほど、現場は暇ではありませんし、作業者の人数が足りているわけではないからです。


なので、見えない現場の要なり、それを行っている人物がいなくなると、
「あれ?なんか今日は疲れるな」「無駄に動いてる気がする」
となるのです。

それって――
その人が”ちゃんとそこに居た”ことが大きかったんじゃないでしょうか。


🔸“代わりがきく仕事”と“代わりがいない存在”は、違う

正直、誰でもできる作業はたくさんあります。
でも、「現場の状況に合わせて、臨機応変に立ち回り、現場作業の流れをスムーズにする」人は、なかなかいません。

・ちょっとした整列
・さりげない片付け
・棚の戻し方のクセに合わせた置き方
・周囲の動きを見ながら、ズレないように合わせてる段取り

言われなきゃ気づかないようなことを、
当たり前のようにやってくれていた――
その存在が抜けたとき、誰かの負担がじわじわと増える。


🔸スキルや肩書じゃなく、「そこに居てくれること」が価値になる人物

「会社の指示を守り、ミスがないように、いつも通りやってくれる人」はもちろん大切です。
これは、目に見えて評価はしやすいです。

ところが、現場の状況に合わせて、全体の作業がスムーズに段取りをしていく人の動きは、目に見える事はありません。
なぜなら、指示をされて行っているわけでも、決められた作業フローがあるわけでないからです。

そんな人物は、評価はされずらいですが、現場の要となっているのです。

現場の要となって、“現場のリズム”を壊さないことは、
実は、誰にでもできそうで、誰にでもできないのです。


🔸気づいたときには、もう遅い。

「いなくなって、はじめてありがたさが分かる人」って本当に多いということ。

でもそれって、本当は“もっと早く気づいて、守るべき人”だったはず。
派手さはないけど、現場を支えていた人。
誰よりも安定して“普通の仕事”をしてくれていた人。

そんな人に、ちゃんと目を向けてますか?
ちゃんと、「ありがとう」って言えてますか?

仕事内容に似合った評価をしていますか?


🟨まとめ:現場の見えない要を担っている人物に気づいていますか?

✅ 現場全体の作業を俯瞰している
✅ 一歩、二歩先を考えて、現場を整えている
✅ 状況に応じて、指示を出している
✅ 他の人の作業を止めることなく、段取りを行っている

そんな人こそ、倉庫現場の“縁の下の力持ち”。

「誰でもできる仕事」だけど、
「その人じゃないと現場が回らない、滞る」。
そんな存在に気づいていますか?


最後にひとこと

“辞めてから気づく”んじゃ遅い。
“いなくなってから評価する”んじゃ、届かない。

だからこそ、
今日も静かに現場を回してくれているあの人に、
ちゃんと目を向けてみませんか?

 


物流倉庫現場作業者を自社の強みに変えるサポート/アクティーズ ジャパン

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