共同輸送は、倉庫現場のとっては負担増になる可能性があります

トラックドライバー不足を解決する為に、
荷主同士で共同輸送をする事が始まりました。

確かにドライバー不足の解決と
積載率を高くする対策としては有効です。

ただ、出荷する荷物の準備や荷物の積み込み、
荷下ろしをする倉庫現場の対応は、どうでしょうか?

例えば、一部の倉庫で作業が停滞したり、
道路事情でトラックが輸送が遅延した場合は、
倉庫現場において、作業の流れに変更が生じて、
現場作業者に負担がかかってしまう可能性があります。

閑散期であれば、問題はないのですが、
繁忙期では全体の作業効率の低下だけでなく、
ドミノ倒し的に他のトラック輸送の遅延に繋がる可能性があります。

この事から共同輸送をすることで、全体の運行が計画的になり、
倉庫作業の流れも計画的に出来る事がメリットにもなりますが、
一旦、輸送に遅延が起こると現場作業に大きな影響を与えます。

また、共同輸送という事もあり、
他の荷主の荷物を積んでいる事もあり、
途中で荷下ろしの順番の変更は難しくもあります。

もちろん、出来ない事はありませんが、
その場合は、荷物の積み直しをする可能性が出てきます。

そうなることで、輸送の遅延を生じさせる可能性が出てきます。

さらに、荷下ろし場を一定時間使用してしまうので、
他の作業にも影響を与えてしまいます。

さらに言えば、
フォークリフトを1台使用する事になるので、
現場の作業効率の低下にも繋がります。

倉庫現場作業者の立場から言えば、
共同輸送するという事は、
自社に下ろす荷物の情報を事前に知っておく必要があります。

これは、トラックドライバーも同じで、
どの倉庫に、どの荷物を下ろすか把握しておく必要があります。

もちろん、
荷下ろしをして検品をするので下ろし間違いはないとは思いますが。

そして、共同輸送をする事で、
現場作業者の人員の確保にも変化が生まれてきます。

今までは、午前中に荷下ろしをしていた現場が、
共同輸送により、荷下ろし時間が午後に変更になった場合、
倉庫現場の作業の流れや作業者の配置の変更が求められます。

一般的な倉庫では、午後から出荷作業を行うので、
荷下ろし・入庫作業は、午前中にある程度は終わらせたいのです。

それが、輸送の順番により、
午後に荷下ろし作業がずれ込む事は避けたい現場が多いです。

共同輸送は、トラックドライバー不足対策であり、
トラックの積載率の向上が目的なので、
倉庫現場作業者に対して負担をかける可能性があるのです。

その事を経営者が自覚して共同輸送を行なっているか、
行っていないかで、現場の負担が変わってくるのです。

そこが1番の問題で、
現状、2024年物流問題は、
ドライバー不足に焦点を合わせて対策が行わられています。

言うなれば、倉庫現場における対策は、
自動化、機械化による省人化に偏っていて、
先行投資によるコストがかかるものであったり、
自動化・機械化により利益が出る倉庫現場だけにしか
出来ない対策となっています。

とはいえ、
共同輸送は、輸送の生産性・効率を上げる為でなく、
環境の為のCO2削減や経費削減にも、
とても有効な対策であることは間違いがありません。

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