「同一労働同一賃金制度」により、倉庫現場の正社員は本当に必要なのか? (前編)

今年の四月から施行される「同一労働同一賃金制度」
これにより、正規雇用の正社員の存在価値は、どうなるのだろうか?

厚生省の同一労働同一賃金の特集ページ
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000144972.html

今の時点ですら、倉庫現場では正社員の存在価値は薄らいでいます。

倉庫現場の仕事は、正社員であれ、パート・アルバイトであれ、仕事内容は基本的に同じです。

この時点で同一労働と思われがちですが、実は違うのです。

以前、私が派遣社員として働いた職場では、
入社3ヶ月目の私に入荷した商品の仕分け作業の中心的な役割と商品の梱包材の発注を任されました。

梱包材の発注は、商品の入荷数を予想して、発注する必要がありますが、入社3ヶ月の目の私には予想して発注するのは難しいのです。

その結果、梱包材が足りなくなる事が度々ありました。

正社員からは、発注が遅いと言われるだけで、何もアドバイスをされないだけでなく、人手不足だから、サポートは出来ないと言われました。

また、仕分け作業と梱包材発注以外にも、格納作業、梱包作業も行っていました。

本来であれば、昼食時間以外にも、休憩時間があったのですが、休憩を取るだけの余裕がありませんでした。

そのような状況が半年続くと、体重が8キロ減りました。

このままでは体を壊すと思い、約10ヵ月でその職場を辞めました。

入荷商品の仕分け作業や梱包材の発注は、入荷商品の流れを把握できていないと難しい仕事でした。

本来であれば、正社員が行うべき仕事だったのです。

正社員は、仕事全体の管理を行うと言う名目で、楽な仕事を行い、体力仕事はパート・アルバイトに任せているのです。

そこに同一労働同一賃金制度。
今まで以上にパートやアルバイトに仕事を任せる傾向が強くなると予想できます。

同一賃金と言うことで、非正規雇用者に対して、今まで以上の責任ある仕事を任せる傾向が高くなる可能性があります。

とくに人手不足の倉庫現場は、やる仕事は山のようにあります。

パートやアルバイトは、契約時間があるからこそ、帰る事ができるのです。

それが、正社員と同じ給料を払っているのだから、正社員と同じ仕事をし、同じ時間働けと言いかねません。

そして、パートやアルバイトに現場の仕事を任せることによって、正社員の仕事レベルの低下、質の低下、向上心の低下を招きます。

その結果、倉庫の現場力の低下→生産性・効率の低下、会社の成長・発展の鈍化。

会社の成長・発展の鈍化の先にあるもの。
それは、停滞と衰退なのです。


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