マニュアル人間こそ、人在から人材へ成長させる第一歩! 【マニュアル編】
マニュアルとは、仕事を行う為の手順と必要最低限の行動・ルール(規則)を示したものであり、身につける為に必要な事が書かれています。
そして、仕事を教える担当者(教育係・指導者)は、マニュアルに書かれている文章では伝え切れないものを教える役割りを担っています。
もし、マニュアルに書かれている事しか、教える事が出来ないのであれば、担当者(教育係・指導者)は必要ありません。
その事に気付いていても、仕事が出来るという理由で更新・変更をしないことが多いの現状です。
新人にとっては、マニュアルは、学校で言うところの教科書であり、参考書です。
接客業など人と関わる仕事は、相手の心・気持ちという自分ではコントロール出来ない部分もあるので、マニュアル通りには行えない場合もありますが、自分でコントロール出来る部分はマニュアル通りに出来ます。
マニュアル通りに仕事を行いたくても、現状とマニュアルが違うので、失敗・ミスはするな、効率を上げろというのは無理と言うものです。
失敗・ミスが増えると、リーダー・上司からは、叱られ、最悪の場合、出来ない部下・ダメな奴という烙印を押され、その後の対応にも変わってきます。
本に書かれている材料・分量・手順が間違っていなければ、味は予想通りのものが出来ます。
また、家電商品の説明書も、各所の説明からスイッチを入れるまでの手順から標準的な使い方までの手順が事細かく書かれていて、誰でも直ぐに使えるように書かれています。
上手く使えないだけでなく、最悪の場合、家電を壊してしまいます。
「作りたい料理が作れない料理本」や「家電が上手く使えない説明書」、そんなもの誰も欲しくないです。
その原因となっているのが、「マニュアル人間を作り出す要因」と「おもてなし」にあります。
マニュアル人間は、言われた事しか行わない事で問題になりましたが、逆に言えば、マニュアルに書かれている事は、忠実に行えるのです。
なので、新人・若手の頃は、マニュアル人間でも十分なのです。
それを新人・若手の頃から、自分で考え、判断し、行動する事を求め過ぎる事で、マニュアル人間はダメだ、使いものにならないというレッテルを貼られてしまいました。
大切なのは、仕事の基本しか出来ないマニュアル人間である人在から、いかにして、自分で考え、判断し、行動できる人材に脱皮をさせるかなのです。
そうでなければ、人在を人材へ脱皮させる前に潰してしまうか、人罪に変えてしまう可能性があります。
マニュアルを使わないもう一つの原因に「おもてなし」が関係するとは、驚く人もいると思います。
その為、マニュアルは邪魔になります。
ただし、忘れてはいけないのが「おもてなし」とは、マニュアルに書かれている事を熟知し、基本が身に付いている事が大前提です。
とくに接客業では、「おもてなし」が盛んに言われていますが、挨拶の基本も出来ない、接客の基本・作法も身に付いていない人には、「おもてなし」を行う資格すらありません。
お客の立場として、まともな挨拶も出来ない、接客も出来ない相手からは、良い印象は感じることは出来ません。
いきなり、友達感覚で挨拶されたり、タメ口で接客されたら、お金を払うお客の立場としては、どんな印象を受けるでしょうか?
お客と従業員の立場である一線を越えないためにもマニュアルは必要不可欠なのです。
マニュアルには、仕事の基本が書かれているにも関わらず、マニュアルの本来の使い方を忘れられているのです。
誰が成長する為のマニュアルなのか?
マニュアルの本来の使い方を思い出してみませんか?