整理整頓を後回しにするリスクを考えた事ありますか? (中編)
倉庫内の
整理整頓が後回しなればなるほど、
倉庫内は煩雑になってきます。
そして、
商品の置き場所がない、
設定されているロケに商品がない、
コンピューター上、
在庫があるのにかかわらず、
商品が見当たらない、
などなど、
ピッキング作業や在庫管理に
大きな悪影響与えていきます。
それでも、1日の仕事は、
どうにか終わるため、
整理整頓は、
仕事の閑散期になったら、
仕事に余裕ができたら、
などと言う理由で
どんどん後回しにされていきます。
そして、
仕事の閑散期や
仕事に余裕が出来たら、
残業時間短縮のため、
みんな、定時で帰っていくのです。
そのため、
倉庫内の整理整頓は、
後回しにされ続けていきます。
そして、
商品の置き場所がない、
設定されているロケに商品がない、
コンピューター上、
在庫があるのにかかわらず、
商品が見当たらない、
と言う愚痴を言いながら
仕事を行なっていくのです。
最近は、
高価なマテハン機器や
WMSシステムを
導入することで、
仕事の効率化を行うことが
主流になりつつあります。
中小企業の倉庫であっても、
誤出荷防止、在庫管理、
ヒューマンエラーを無くすために
導入してきています。
ところが、
倉庫内の整理整頓が出来ていないと
全く意味がありません。
その事に
まったく気付いていないのです。
なぜなら、
多くのシステムは、
倉庫内が整理整頓をされている事が
大前提で構築されるからです。
倉庫内が
整理整頓されていない状態で
導入しても混乱を生み出すだけです。
こんな実例があります。
2つの倉庫を1つに統合して、
作業効率を上げようとしました。
ところが、
商品の在庫数が予想以上に多く、
倉庫のキャパを大きく超えてしまい、
倉庫内は、
通路に商品を置くほど
商品で溢れています。
にも関わらず、
強引にロケーションを割り振って、
WMSシステムを導入したのです。
さて、
どうなったでしょうか?
最初のうちは、
それなりに機能はしていました。
ただ、時間が経てば経つほど、
倉庫内は商品で溢れてきたので、
ロケーションを割り振ってない
場所にも商品を
置くことが増えていきました。
また、
ロケーションを入力していない
商品も増えていきました。
そうなってくると、
システムの機能と言うよりも、
現場作業者の仕事の慣れによる
カン頼りなってきます。
結局、
高価なシステムを導入しても
活用できず、
最終的には現場作業者の
カンに頼ってしまうのです。
後編につづく