若さと人間の可能性を信じる大切さ

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仕事の教え方コーチ 吉岡 晃です。

 

「若さということは、
人間が人生の中で必ず一度は持てる大きな価値であり財産だ。
だか、必ず失うものでもある。

若さほどかけがえのないものはない。

たとえば、
経営者は三日三晩徹夜で考えに考え抜いて企業の行く末を
選択しなければならない。

しかし、
年を取れば、思考力は鈍り、体力も続かない。
発想も限られてしまう。

だから、
若さをいかに生かすかが、企業の死命を制する。」 

と藤沢武夫氏は、若さの素晴らしさを強調していたそうです。

 

「経験がなくても、多少素質とやる気があり、
モチベーションを与えてやれば、
従業員は必ずいい結果をもたらしてくれる。」

 

「人間には無限の可能性がある。

それを信じないから、
可能性は可能性のまま終わり顕在化しない。
人間の存在能力は凄い。

脳味噌だって、何十億ある細胞のうち、
ほんのわずかしか使っていない。

機会さえ与えてやれば、やる気のある人間ならできる。

経営とは個人の力をいかにうまく引き出していくかだ。」

という藤沢武夫氏の信念の持ち主だったそうです。

書籍「ホンダをつくったもう一人の創業者―受け継がれる藤沢武夫」より。

 

上の文章を読んで、どのように感じましたか?

藤沢武夫氏は、本田宗一郎氏の唯一無二のパートナー。 

宗一郎氏がモノを作り、藤沢氏が売る。

この二人三脚で、世界のホンダが作られたんです。

 

藤沢氏は、若さと可能性、
この二つを本田宗一郎氏を見て感じたのではないかと思うのです。

 

若さについては、
空冷エンジンと水冷エンジンの開発の際に
起こった宗一郎氏と若い技術者との対立が
良い事例になるのではないかと思うのです。

 

当時、アメリカでは、
どのメーカーもクリアー出来ないと言われた
排ガス規制のマスキー法をクリアーしようと水冷エンジンの
開発にかけていた若い技術者。

今まで空冷エンジンにこだわり続けた宗一郎氏。

 

頑として、
空冷エンジンによるマスキー法クリアーにこだわる宗一郎氏。

 

最終的には、藤沢氏が仲裁に入り、
若い技術者が水冷エンジンでの開発を進め、
ホンダの名前を世界に轟かせたCVCCエンジンが生まれたのです。

 

空冷エンジン・水冷エンジンの対立。

 

もし、宗一郎氏が譲らなければ、
もし、藤沢氏が仲裁に入らなかったら、
ホンダの名前が、世界に轟くのが遅れたかもしれません。

 

まさに、
藤沢氏が若さの可能性に信じたからこそ、
会社の生かす事ができたのではないかと思うのです。

 

「人間には、無限の可能性がある。

それを信じないから、

可能性は可能性のまま終わり顕在化しない。

人間の存在能力は凄い。」

とは、宗一郎氏の事を言っているかのように思います。

 

藤沢氏は、宗一郎氏の可能性を信じ続けて、
さまざまな経営の施策を行ってきました。

 

ただ、

宗一郎氏の才能が、飛び抜けているのは誰もが
認めるところです。

 

そこで、二代目副社長になる川島喜八郎氏を
例に挙げてお伝えしたいと思います。

 

ホンダがアメリカ進出をする際に、
藤沢氏が川島氏に

「お前、アメリカへ行け
俺の切り札はお前しかいない。
お前が言ってダメなら、社長に頼んで、
オートバイじゃない他の商売してもらうよ。」

と言ったそうです。

これは、藤沢氏が川島氏の
可能性にかけたと言えると思います。

これが、アメリカ進出の足がかりになる
ホンダアメリカ発足の第一歩だったんです。

 

経営戦略上、アメリカへの進出はとても重要なことです。

 

川島氏の可能性を経営戦略とリンクさせて、
うまく引き出した事例ではないでしょうか。

 

若さは、年齢とともに失ってしまいます。

 

だからこそ、
仕事の基本を教える時期がとても大切となってきます。

 

そして、相手が持っている可能性を引き出すためには、
相手のことを信じるということが大切となってきます。 

相手を信じることで、相手の持っている可能性を
顕在化することが出来ると思うのです。

 

そのためにも、仕事も基本を若いうちからしっかりと教え、
様々な状況において、フォローをしっかりとする
体制づくりがとても大切だと思います。

ホンダは、小さな町工場が始まりました。

だからこそ、創業期は、さまざまな状況において、
相手に合わせたきめ細やかなフォローが可能だったと思います。

 

それでは、ある程度大きくなってしまった会社では、
どうすればいいのでしょうか?

 私が思うに、仕事の教え方にかかってると思うのです。

 相手に合わせた仕事の教え方や目標設定を工夫することによって、
相手に合わせたきめ細やかなフォローができると思うのです。

 

あなたは、相手の可能性を信じて、
仕事の教え方や目標設定を考えていますか?

 

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