多様化が求められる仕事の教え方


今の時代、多様化・ダイバーシティと言われています。
多様化・ダイバーシティと言われて思いつくのが、言葉の違い・宗教の違い・国の違いなどではないでしょうか?

本当にそれだけでしょうか?

同じ日本人であっても、価値観やライフスタイルの違いが明確になり、自己主張している人達も出てきています。

このような価値観やライフスタイルの違いも、一種の多様化と言えます。
一昔前は、みんな同じ生活・同じ生活水準を目指し、一丸となって団体行動をしてきました。

それが、ほとんどの人が安定した生活を手に入れた事で、自分が望む価値観やライフスタイルを求めて、格差が生まれてきました。

その結果、生み出された多様化とも言えます。

そして、SNSの発達により、会社以外で自分と同じ価値観の人達と繋がる事で、孤独感を感じる事が少なくなり、価値観やライフスタイルの多様化が促進されました。

価値観やライフスタイルを大切にするという流れが生まれた事により多様化が進み、同じ日本人を相手にする仕事の教え方も多様化が求められるようになりました。

ゆえに、教え方にも多様化が求められることで、マニュアル通りに教える事に無理が生まれ、仕事を教える事に悩む人たちが増えてきました。

以前、書いたブログから。

”「ホンダを作ったもう一人の創業者」(著者:大河滋氏)の本の中に書かれているが、藤沢氏は布を織る時の縦糸を経営の「経」に当てはめ、横糸を「営」当てはめている。
この基となっているのは、孔子と弟子の問答で。
弟子が孔子に「経営とは何か?」と問うと「経は、織物で言えば縦糸。営は横糸。」と答えたと言う。
縦糸がしっかりしている事で、横糸が初めて紡げる。

経営も、企業の理念・方向性がしっかりと示されている事で初めて、行動の方向性が決まり、いろいろな事に挑戦する事が出来るのではないかと思う。”

この文章を参考にして、指導の「指」を縦糸に当てはめ、「導」を横糸に当てはめます。

そうすると、会社で決められたルール・守るべき事・伝えるべき事・方向性を示す事が出来、部下(仕事を教えたい相手)に対する指導の方向性がぶれる事がなくなるのではないかと思います。

また、縦糸となる軸・方向性が明確になる事で、横糸となる部下の価値観・考え方・ライフスタイル・個性(性格)・長所・短所などを踏まえた指導を組み立てる事が出来る様になります。

ただし、縦糸の部分は変わる事はありませんが、横糸の太さ(仕事の習得速度)は相手によって変わってきます。

なので、1枚の布を織り終わる(1つの仕事を習得する)時間も、相手によって変わってきます。
その事を分かっていないと、部下に無理をさせる指導をする可能性もあります。

ある一定レベルまでの無理であれば、乗り越える事も出来ますが、限度を超えてしまうと、穴開きの布のように、スキル・知識不足によりミスを多発し、仕事に対して自信を奪う結果となり、仕事を辞めてしまう可能性も出てきてしまいます。

そうしない為にも、横糸の太さに合わせた織り方のスピードを考える必要があります。

言い方を変えると、上司(教える側)の器量・力量が問われているのです。

そこが、今の時代の仕事の教え方を難しくしているポイントの1つでもあるのです。

 

 


物流倉庫現場作業者を自社の強みに変えるサポート/アクティーズ ジャパン

初めての方へ

現場力メソッド

サービス







    この内容でよろしいでしょうか? 

    このフォームはスパムを低減するために Akismet を使っています。 データの処理方法の詳細はこちらをご覧ください。

    コメントを残す