筋書き

普通の経営者は、引退の時期を考える事など、遥か先の事だと思うが、ホンダの初代副社長である藤沢氏は創立25周年に引退する事を決めていたという。

故にある程度、最初の方から引退するまでの脚本を書いていたそうだ。

 

考えてみると、宗一郎氏と藤沢氏自身が組織に関与しない組織作りから始まり、モータースポーツ普及の為の鈴鹿サーキットの着工に至るまで、藤沢氏の筋書きが見て取れる。

 

そして、何より、自分が老いて思考力に柔軟性がなくなる事認め、

「アタシは、晩年のいや味を見るのが耐えられない。

他人はもちろんの事、アタシ自身も晩年、淋しくなりたくない。

だから、ある意味においては逞しくないのかなぁ。

まぁ、どちらかと言うと、卑怯で臆病だから、早く身を引く事を考えたのかも知れないねぇ。」

と自己批判をしている。

 

人は、自分が老いていくが判っていながら、認める事が出来ない人が多いなか、全盛期の頃から自分が老いていく事を認め、引き際を視野に入れ、筋書きに入れていたとは、やはり、普通の経営者ではないなと思う。

 

そして、宗一郎氏も、藤沢氏の引退を聞くと、すんなり自分の引退を決めた。

宗一郎氏も、やはり、老いについては藤沢氏と同じように素直に認め、受け入れていたのではないだろうか。

この両人は、経営は時代感覚に富んだ若い人たちでと言う思いのであるからこそ、すんなり引退が出来たのであろう。

 

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