ホワイト物流推進運動への提言パート5

「ホワイト物流」推進運動内に書かれている推奨項目において、
倉庫業務関係する個所を抜粋して、
私の20年以上の倉庫現場経験からの問題点・課題点の提言。

B:事前提供
1.集荷先や配送先の集約
2.運転以外の作業部分の分離
3.リードタイムの延長
4.納品日の集約
5.検品水準の適正化


検品水準の適正化
課題
•人材育成不足。
•マニュアルがない。

検品水準の適正化は、
正直、意味がよくわからない。

現場の作業者が理解できない文章では、
全く意味がないのではないかと思います。

私の解釈としては、検品基準である
行動内容の標準化ではないかと思います。

私の解釈で言えば、
まずは、検品をするための
マニュアル作りが必須です。

なぜなら、
荷受け作業の際、
どの程度の破損なら、
受け取り拒否ができるかを明確に示す
マニュアルが必要だからです。

以前働いた倉庫では、
塗装済みの商品を梱包する際、
塗装に不要なのかを確認します。

ところが、
どのような状態が不良なのかを明確に示す
マニュアルや資料はありません。
また、
明確に教えてももらえません。

なので、
気になる箇所があれば確認をしていました。

その結果、
相手からは疎まれ、
「分かっている事を 何度も聞くな」と
最後には怒られました。

「分からない」からではなく、
「自信がない」から確認をするのです。

検品者が、何を基準に検品をするか。
その部分を見える化、
明文化する事がポイントなのです。

そのために必要なのが、
マニュアルなのです。

検品のマニュアル作りは、
簡単なようで実は難しいのです。

なぜなら、
破損品は、1つとして
同じものがないからです。

なので、
ついつい経験に頼ってしまうのが、
現場作業者のなのです。

また、
商品によっては、
複数の商品を合わせて、
一つ商品とするセット品と
言われるものがあったりと、
扱う商品によって
検品内容も変わってきます。

検品には、荷受の際に行う検品と
出荷をする際に行う検品があります。

同じ検品でも意味は全く違います。

荷受けの際に行う検品は、
不良品や破損品、
数違いや商品違いの場合は、
受け入れ拒否ができます。

出荷をする際に行う検品は、
誤出荷を行わない為に行うものです。

どちらが重要かと言えば、
倉庫現場としては後者の方なのです。

その理由は、
誤出荷を行うと言う事は、
顧客に迷惑をかけ、
信用を失う事に繋がります。

もちろん、
荷受けの際の検品も重要です。

間違った数や商品、
破損品を受け入れてしまったら、
それは在庫の1つとして、
カウントされてしまいます。

ただ、
棚卸しや出荷の際に見つけた場合は、
赤伝を切るなどをして、
在庫調整をする事が出来るからです。

荷受けの際の検品であれ、
出荷の際の検品であれ、
何に気をつけ、
どのような手順で検品を行うか、
行動手順を明確にし、
誰が行っても、同じレベルの検品が
出来るようにするのが検品水準の適正化が
目指すべきものではないかと思います。

そのために必要なのが、
検品のための作業マニュアルなのです。


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