倉庫現場作業者に必要な7つのスキル
1. 「俯瞰力」
2. 「想像力」
3. 「対話力」
4. 「気働き(ホスピタリティ)」
5. 「対応力」
6. 「判断力」
7. 「行動力」

俯瞰力は、
仕事の優先順位や仕事の段取りを考える為に全体の状況や仕事の流れを把握するために必要となります。

俯瞰力を高める事で状況や物事を1つの視点で見るのではなく、
様々な立場の視点を取り入れることによって、全体像が明確に見えてきます。

倉庫の整理整頓に生かす為には、
一つの作業だけを行なっていては磨くことは出来ません。

先ほどお話ししたように整理整頓は、
入荷から出荷作業まですべてに影響を与え、線で繋がっているからです。

入荷・格納・出荷・積み込み作業までを経験する必要があります。

想像力
言い換えるとイメージ力のことです。

頭の中で自分の考えている事を実行すると、
どのようなメリットやデメリットがあるかを想像する為に必要となります。

様々な状況を経験することによって、
想像力は高まっていき、状況を具体的にイメージすることが出来るようになっていきます。

倉庫の整理整頓の場合、
Aという整理整頓の仕方をすると格納や出荷作業にどのような影響を与えるか想像する事が出来ます。

いくつかの整理整頓のパターンを想像し、状況に合った整理整頓パターンを想像していくのです。

対話力
会話と混同されがちですが、対話は、お互いの考えや行動に対しての理由や動機を話す事です。

対話をすることで、
相手の考えや価値観を理解することが出来、相手のことに対する理解度が高まり、信頼度を高めることが出来ます。

また、お互いの意見を取り入れる事で、
1+1を2にするのではなく、2以上にすることができます。

1人の価値観や考え方では、改善策やアイデアを導き出すには限界があります。

その限界を上げるためにも、対話力は必要不可欠です。

これにより、
作業者一人ひとりの仕事に対する姿勢を知る事が出来る事で、作業者の仕事のやり方に沿った整理整頓を行う事が出来るようになります。

気働き(ホスピタリティ)
ホスピタリティやおもてなしで求められる気遣い・気配りといった事を意味します。

仕事の段取りを考えるにしても、
状況に応じて、対応するにしても、周りの人たちの事を考え、行動する必要があります。

自己中心的な考えで、
整理整頓や仕事の段取りを行っても、必ずしも、相手が仕事がやり易いとは限りません。

その為にも、気働きが必要不可欠なのです。

対応力
目の前で起こっている状況に対して、柔軟に対応する為に必要になります。

そのためには、
経験に基づく知恵と言うものが必要となりますので、身に付けるには時間がかかります。

繁忙期は、荷量が通常より一時的に増えますので、
この対応力を高める事で、繁忙期の整理整頓に柔軟に対応する事が出来ます。

判断力
目の前の状況に対して、現時点で得ている情報をもとに、最良最善の策は何かを判断する為に必要になります。

そのためには、様々な状況を経験する必要があります。

判断が遅かったり、
迷って決めきれなかったりした場合、現場の人を不安にさせたり、時間を無駄にしてしまいます。

行動力
行動して状況を変えることを意味します。

頭の中でいくら考え、イメージして、判断しても、実際に行ってみたら、うまくいかない場合があります。

そのためにも、判断したら、すぐに行動し、修正する箇所は修正します。

行動する事でメリット・デメリットが明確化されますので、その後の行動の参考になります。