GIHSAとは

GIHSAは、
私が20年以上の倉庫の現場経験から考え出した
安心・安全で働ける職場作りの為のフレームワークです。

GIHSAは、

  • Grasp:状況を把握する
  • Imagine:イメージする
  • Hypothesis:仮説を立てる
  • select:選択する
  • Act:行動する

の5つの行動から成り立っています。

GIHSAを考えたきっかけは、
1人で、状況に合わせて、無駄なく、効率よく、
迅速かつ柔軟に現状に対応しないと、
仕事が回らなかったからです。

当時、働いていた職場は、
主に豊田自動織機やDENSO、アイシン精機の荷物を集約し、
路線業者が集荷しに来る倉庫でした。

なので、
夕方は、各工場から集荷してきた荷物で、
仕分け場は、荷物が溢れ、戦場のようになります。

さらに、
出発時間・到着時間が決まっている
九州行きのDENSOの貸し切り10tトラックを2台、
優先的に積み込みをする必要がありました。

貸し切りトラックへの積み込み自体は、
パレット積みだったので、
フォークリフトで簡単に積み込む事が出来ますが、
荷量は、事前に知ることは出来ませんでした。

なので、
荷物が集荷されてきてから、
積み込む段取りをする必要がありました。

また、
荷物として、軽トラックのキャビンや
自動車の後部座席のカットボディなどもあり、
積み込むのには苦慮をしていました。

そのような状況を1人で段取り・仕切っていました。

その為、
つねに状況に合わせて、
どのような行動をする必要があるかを

「どうする?」を3回、
自分に問いかけて行動を考え、決めてきました。

3回の「どうする?」を簡単に説明すると、

1回目の「どうする?」では、状況を把握する。
2回目の「どうする?」は、行動の仮説を立てる。
3回目の「どうする?」は、仮説の中から、
状況に合わせた行動を選択する。

となります。

この3回の問いかけの過程を体系化するにあたり、
5つの行動に分けました。

1. Grasp:状況を把握する
(全体の仕事の流れや状況を把握し、何がどこに置いてあるか、
何を優先するかなどといった現状の情報を自分の中に落とし込みます。)

2. Imagine:イメージする
(一緒に働いている人たちが、
どの様に仕事を行っているかイメージをします。)

3. Hypothesis:仮説を立てる
(イメージをした内容をもとに、相手の立場に立って、
どのような仕事の段取りを行えば、
仕事が行いやすいか仮説を立てます。)

4. Select:選択する
(仮説の中から、最善と思われるものを選択します。)

5. Act:行動する
(選択した仮説を実際に行います。)

この5つの行動の中で要となるのは、
2番目の「Imagine:イメージする」です。

何をイメージするのかと言えば、
それは、働く人が、
「何を考え、どのように仕事をするか」なのです。

仕事がしやすい状況や環境を作るうえで、
大切な事は、
相手の立場に立って考える事です。

別の言い方をすると
一緒に働く人に対して
「おもてなしの心」で接するのです。

倉庫の仕事で「おもてなし」?
と疑問に思うかもしれません。

「おもてなし」というと、
接客や旅館・ホテルを思い浮かべる人が
多いのではないでしょうか?

「おもてなし」とは、
相手の立場に立って、
相手の望んでることをイメージし、
相手に行うことです。

なので、
人と関わる仕事であればどんなことにでも、
「おもてなし」は出来るのです。

倉庫の仕事で言えば、
貸し切りトラックで、パレット積みをする場合、
運転席側に「重い荷物を積みたい」と言うドライバーと
「均等に荷物を積みたい」と言うドライバーがいます。

例えば、
運転席側に重い荷物を積みたいと言うドライバーに対して、
重たい荷物を助手席側に置いていたら、
荷物を移動させる為に無駄な時間を使ってしまいます。

相手が、
どのように荷物を積むかをイメージし、
仮説を立てる事で、荷物の置き場所が決まり、
積み込みもスムーズに行うことが出来ます。

私は、このフレームワークを使い、
1人で2人分の仕事を行うことが出来ました。

実際、
私、1人が辞めにも関わらず、
2人採用したそうですが、
残業時間は、伸びているそうです。

GIHSAと同じような構成として、
OODAというフレームワークがあります。

OODAは、
●状況の観察・見る(Observe)
●状況の判断・分かる(Orient)
●意思決定・決める(Decide)
●行動・行動する(Act)
の4つから成り立っています。

OODAは、
アメリカ空軍のジョン・ボイド大佐が提唱したものです。

戦闘機で相手の背後を取る為に必要なことは、
何かということを考えた結果、状況認識と意思決定、
そして反応の違いと結論付け、
OODAという理論を導き出しました。

また、
OODAは、状況の不確実性や不透明性を前提に、
機敏な意思決定と行動によって優位性や高いパフォーマンスを
実現しうるスキルであるといわれています。


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