整理整頓の目的が明確になると変わる整理整頓を行う理由や動機が変わってくる

整理整頓の目的が明確になると
変わる整理整頓を行う理由や動機が変わってくる

別のブログでは、整理整頓の目的についてお話をしてきました。

では、
整理整頓の目的を私が定義しているものに変えた場合、
視点や行動はどのように変わるでしょうか?

また、
整理整頓の目的を作業効率アップ、ミスや事故の防止、
ルールや規則を守らせると言うことに限定していた場合と
どのように違うでしょ?

この2つの違いは、
「誰のために整理整頓を行うのか」
「何のために整理整頓を行うのか」の違いです。

前者の私の定義する整理整頓の目的は、
誰のために行うのかを主眼に置いています。

改めてお伝えしますが、
私の定義した整理整頓の目的は、
「お客様・働く人を笑顔にする為に
場を整え、場作りです。
お客様からお預かりしている
商品や自社の商品を清潔に破損なく、
出荷伝票通りにミスなく発送することであり、
働く人が、健康で安心・安全に働ける場づくり。」
です。

この目的から分かる様に、
整理整頓の目線の先にあるのは、
お客様であり、働く人です。

後者の方は、
目的というよりも整理整頓を行う
理由や動機付けになります。

例えば、作業効率アップを行うために整理整頓を行う。
ミスや事故を防止するために整理整頓を行う。
ルールや規則を守らせるために整理整頓を行う。

もちろん、理由や動機付けは大切です。

では、ここで質問です。

何のために作業効率アップを行うのでしょうか?

作業効率アップは、
作業時間や残業時間を減らし、
人件費を削減することによって、
に利益をもたらします。

ただし、それだけではないのです。
作業効率アップが行われると、
商品を早く出荷することができます。

その結果、
集荷のトラックの待ち時間やお客様へ
商品を届ける日数の短縮にもつながります。

次に何のためにミスや事故の防止を行うのでしょうか?

ミスや事故が起こることによって、
様々な対策を行ったり、
場合によっては営業停止と言うこともあり得ます。

そうならないために
ミスや事故防止の対策を事前に行っているのです。

ただ、本当にそれだけでしょうか?
ミスが起こると、お客様を迷惑をかけます。

事故が起こってもそうです。

営業停止になってしまったら、
より多くの協力業者に迷惑をかけ、
自社だけの問題ではなくなってしまう可能性もあります。

最後に何のためにルールや規則を守るのでしょうか?

これは、ミスや事故を防止することにも関係します。

ルールや規則を守ることによって
ミスや事故を防止することができます。

言い換えれば、
ミスや事故を防止するためにルールや規則を
作っていることが多いです。

なので、
ルールや規則を守らない行動を行った結果、
単純ミスを行ったり、商品を破損したり、
事故を起こしてしまう可能性があるのです。

これらが起こることによって、
無駄な作業や人件費が増えたり、
さらにルールや規則が厳しくなったりしてしまいます。

それ以外にも、
ミスや事故防止の時にもお話ししたように
協力業者やお客様にも迷惑をかけてしまうこともあります。

これら3つの例において、
本来、後者の理由の為に整理整頓が行われるはずですが、
気がついたら前者の理由の為に整理整頓が行えるのです。

その為、目先の結果に気を取られ、
本来、大切にするべき事を見失っているのです。

そのため、
整理整頓の優先順が下がっていくのです。

ただ、現場の作業者だけが悪いわけではありません。

会社の経営者や現場の責任者にも責任があるのです。

なぜなら、短期間に成果が出る事、
結果が目に見える事を重要視し過ぎるのです。

整理整頓は、本当に地味です。
毎日の地道な行動の積み重ねがあってこそ、
その成果が出てくるのです。

例えば、
繁忙期は、出荷数が増大し、時間に追われ、
商品が倉庫内に溢れてしまいます。

逆に閑散期は、出荷数も減り、時間も余裕が出来、
倉庫内は余裕があります。

閑散期では、
整理整頓の恩恵を受けることは出来ませんが、
繁忙期の時こそ、整理整頓の恩恵が受けられます。

整理整頓がされている事で、
働く人は、作業がしやすく、
仕事に対するプレッシャーやストレスを
軽減することが出来るのです。

なぜ、地道に整理整頓が出来るのか。

答えは、たった一つです。
それは、誰かの為に行動をしているからです。

倉庫内の整理整頓に限って言えば、
一緒に働く仲間の為に整理整頓を行うのです。

笑顔で仕事をしている仕事仲間と
不満顔で仕事をしている仕事仲間。

あなたなら、
どちらの仕事仲間を見たいですか?
また、
どちらの仕事仲間と仕事をしたいですか?

まさに整理整頓を行う目的を
「なんの為に」から「誰の為に」に変えるだけで
整理整頓を行う理由や動機が変わってくるのです。

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